2006年3月3日 桃の節句

我が家では、雛祭りの前日の夜、
つまり宵節句のお夕食は雛祭りのお祝い膳を用意します。
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ちらし寿司と蛤のお吸い物は定番で、
その他は、春の野菜を使ったお料理をサイドメニューとして作るので、
今年は独活(うど)と若芽の酢の物、
たらの芽と、独活の茎先と、蕗のとうの抹茶塩でいただく天ぷらを作りました。

お食後には、お茶をたてて“お雛様へ…”といただいたお干菓子を。
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ちらし寿司とお吸い物は、
いただく前にお雛様にお供えしますが、
これには不思議な想い出があります。

子供の頃、母に言われて、お供えしたお寿司を下げて来たところ、
こんもり盛られたご飯に、誰かが食べた後のような穴が
ポッコリ開いているのに気が付きました。

不思議に思って母に言うと、“きっとお雛様が召し上がったのでしょう”というのです。
子供ながらに“???”と半信半疑…というよりは、
疑=80%位でした。
いまでも、“あれはウソだったんでしょ?”と母に尋ねると
必ずお決まりの“私は知りません。お雛様が召し上がったんでしょ”
という答えが返ってくるのです。

雪洞の薄明かりにぼんやり浮かぶお雛様の白いお顔を見ていると、
やっぱりあれは本当だったのかしら?とも思えてきます。
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そういえば、泉鏡花の“雛がたり”を読むと
妙にリアルに感じてしまうのは、そんな体験があるからかもしれません。
“雛がたり”は岩波文庫 鏡花短篇集(川村二郎氏編)の中に収録されている
鏡花の短編です。
静岡浅間神社近くの茶店の、真昼だというのに薄暗い奥座敷で、
古襖の隙間からちらりと見えたのは、宴の準備をするかのような
雛人形達の姿…。
まさに“That's 鏡花ワールド!”です。
ご興味のある方は読んでみられてはいかが?
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by oomimi_usako | 2006-03-03 10:12 | 日々の生活 | Comments(0)
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