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日々のあれこれと、美味しいものの記憶。


by oomimi_usako
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2009年3月 春を探しに南薩へ 第四日目

とても居心地の良かったホテル秀水園を名残り惜しく後にして、この日はまず、国道226号線で開聞岳の麓を薩摩半島の南端、枕崎へ。
(↓秀水園の朝食)
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海岸線に沿った国道からは、東シナ海が望めます。
途中には、空豆やスナックエンドウがたわわに実る畑が、一面に広がっていました。
枕崎は、日本有数のかつおの水揚げを誇る町。
ここで生産されるかつお節は、全国生産量の約四割を占めているそうです。
なんと町全体が、かつおぶしの良い香りに満ちていました。(つまり、おだしの香り!)
さらにここには、全国的に有名な焼酎の蒸溜元、薩摩酒造がありました。
枕崎から北上して、お茶畑の広がる知覧(ちらん)を観光した後、夕方、鹿児島市内へ戻りました。
全工程、南薩観光が運行する“ちらんライナー”を利用。
観光しながら移動していくので、時間的にもお値段的にも、そして、酒蔵で試飲せずにはいられない二人の旅にも、大変お得で便利な現地ツアーです。

第四日目 大型新人?利き焼酎に挑むの巻
<この日見たもの>
◎開聞岳(薩摩富士)
平安時代に大噴火をして、辺り一面を火山灰で埋没させてしまったことを想像しづらいほど綺麗な形をしていました。
つい一昨年まで、CA〇IOがスポンサーだったゴルフトーナメントが、この山麓のゴルフ場で行われていたので、ご存知の方も多いのではないかと思います。

◎薩摩酒造花渡川蒸溜所・明治蔵 
全国的に有名な焼酎“さつま白波”の蒸溜元、薩摩酒造の焼酎蔵です。
昔ながらの手作り焼酎の製造工程が見学可能で、実際に作業をされている様子を順を追って見ていくことが出来ます。
蒸したお芋、黄金千貫(こがねせんがん)を手作業で処理しているところや、仕込み甕の中でモロミがプツプツと発酵している様子などが拝見出来るほか、焼酎作りの道具や酒器の展示など、焼酎デビュー間もない新人ちゃんにとっては、お勉強させていただくには絶好の場所でした。
見学コースの最後は、待ってました!の試飲コーナー。
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明治蔵限定焼酎も含め、なんと全種類の試飲が出来ます。
『それでは!』と、端から試飲させていただきました。
お味の違いは新人でも理解出来るものの、麹やお芋の種類の違いがどのように影響しているのかを判断するには、まだまだ経験が足りません(当たり前だって!)ので、これからお勉強が必要です(・・・)
せっかくなので、それぞれ気に入ったものを入手。
私は、芋麹仕込みの芋焼酎“ 根唐芋(ねっかい)”を。
主人は、“造りたて一壺酒(お芋=種子島ゴールド)”という、かめ壷で仕込んだ焼酎を蒸留後一ヶ月(通常は確か?三ヶ月)で瓶詰めした出来立て焼酎を選びました。
さらに、蒸し上がったばかりの黄金千貫を一本ずついただいて、おやつにホクホクいただきました。

◎知覧特攻平和会館 
元々知覧には、昭和17年に開校した陸軍飛行学校知覧分教所があり、飛行機の操縦訓練が行われていました。
しかし太平洋戦争の戦況が悪化したため、昭和20年には特攻基地となり、陸軍特別攻撃隊員(特攻隊員)は、ここからも(他、万世、都城、台湾、健軍各基地)沖縄に出撃していったのです。
ここには、戦争の悲惨な結果を直接知らしめる展示は、あまりありません。
展示の殆どが、出撃する前の隊員たち一人一人の写真、笑顔を見せながら皆で写っている集合写真やスナップ、身に付けていたもの、家族へあてた手紙や絶筆なのです。
拝見していると、本当なら普通の学校生活を送り、青春時代をすごし、幸せな新婚生活を送っていたはずの彼らに訪れた、不可避な歴史の波と、そして到底想像し尽くせないその時の気持ちに、思いが巡ります。
どんな悲惨な写真や資料よりも雄弁で確実に、戦争がどういうものであるのかということを、今の私たちに訴えるものでした。
と同時に“その時”から、まだたった60余年しか経っていないということに改めて気がつき、深く考えるところもあるのでした。

◎知覧武家屋敷庭園群
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江戸時代、薩摩藩では「人をもって城となす」の考え方に従い、その領内を外城制度として分散統治していました。
領地内は113個の麓と呼ばれる武家集落に分けられ、その中は、領主や地頭の屋敷である御仮屋を中心にして家臣たちが居を構えていたそうです。
知覧は、島津家の分家である佐多氏が治めていた所で、住居や庭園、石垣などが当時のまま良く残されています。
民家は、二ツ家という独特の形をしています。
また、お庭や入口の石造物には、琉球の影響も見られます。
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◎亀甲城址
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お城に行ったら、まず天守閣に上れ!を、旅の決まりごとの一つとしている私たち(ヘンな)夫婦にとって、ちょっと物足りない鹿児島城。(鹿児島城は天守閣を持ちません
その鬱憤を晴らすかのように、知覧城の出城であった亀甲城址を攻めてみました。
・・・とはいえ、残っているのは山ばかり。
一ヶ月に人が一人くらい歩いているのかも?と思わせるような、遊歩道を登って、そして下りてきました。あ~疲れた。

◎薩摩英国館
城攻め(?)で、疲れたあとは薩摩英国館にて、ティータイムを楽しみました。
こちらは、イギリスと薩摩の(あるいは日本との)歴史や文化の関係を、版画を中心にした資料によって展示しているところで、併設のティールームでは、オリジナルティーが頂けます。
皆様御存知のように、緑茶も、紅茶も元の茶葉は同じもの。
良い茶葉の採れる知覧では、美味しい紅茶も作られているのです。
本場イギリスの“グレート・テースト・アワード2007”で金賞を受賞した“夢ふうき”というお紅茶がこちらのオリジナルです。

◎城山展望台(鹿児島市内)
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鹿児島に来てから、ずっと桜島は、春らしいもやもやした見え方でした。
ところが、この日の夕方鹿児島市内に戻ってきてみると、夕陽を受けてくっきり綺麗な桜島が、“おかえり~”と言ってくれていたのです。
この瞬間を逃すまいと、城山公園の展望台へ。
噴火活動中とはいえ、白煙や黒煙は時々フワフワと上がる程度で、こんなどっしりとした桜島の姿をみることができました。
人というものは、育つ過程で見てきた景色にその性格の一部が左右されるところが有ると思います。
ー鹿児島に、桜島あり
   そして、薩摩びとありー
何だか深く納得してしまう雄大な景色でした。

<この日食べたもの、飲んだもの>
◎知覧茶そば
知覧は、日本有数の緑茶生産地。
一面のお茶畑は、新芽の出ている淡いグリーンの畝と、これから芽が出る濃いグリーンの畝がまるで波のように連なっていました。
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お昼には、知覧茶を使った茶そばをいただきました。
濃くて甘いお茶の香りがしました。

◎知覧の紅茶(薩摩英国館)
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日本のお紅茶も、とても美味です。
楚々とした細面の美しいひとを思わせるお味。
大倉陶苑の青い花のティーカップなんぞが、ぴったりかもしれません。(お紅茶は買いましたので、あとは、ちゃきがいる、ちゃきがいる。。。)

◎しろくま(天文館むじゃき
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鹿児島市内に戻ってすぐ、喉も渇いたので、念願の天文館むじゃきへ。
しろくまを食べました。
練乳がたっぷりかかって、フルーツがたくさん乗っている、要はカキ氷です。
昭和22年、一番最初は、白いカキ氷の上にトッピングされていたレーズンの配置が、くまさんのお顔に似ていたからだとか。
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現在は、フルーツがいろいろ乗った一番シンプルなもの以外に、アイスクリームが乗ったもの、プリンが乗ったもの、チョコレート味のものなど、いろいろあります。

◎市場食堂天文館店
二日目に魚類市場で朝食を食べた市場食堂の、支店です。
鹿児島でしか食べられない首折れサバを、どうしても食べなければ気がすまなかったので、夜営業のこの支店に行きました。
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首折れサバとは、一本釣りのサバを船上で首を折って締め、血抜きして氷水で運んできたもの。
鮮度がよいので、生のままお刺身で頂けるのです。
生のサバは、とろり濃厚なお味。
あわせたのは、小鶴黄麹と、薩摩富士の二種類の焼酎。
良く合って更に美味しくいただけました。
幾ら頂いても飽きないキビナゴと、カツオの腹皮焼きもいただきました。
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usakoの余計な話>美味しそうな焼酎の他に、メニューを見ると日本酒もチラホラ良いものをおいてあるこちらのお店。
カウンターの少し向うで、お一人でお肴と焼酎を楽しまれているおじさまが、おいでになりました。
程よいご気分かとお見受けした次の瞬間・・・
おじさま『今日は、日本酒何か有るの?』
usakoの心の声“おおっ通っぽい頼み方、日本酒好きの人も案外いるのね!”
お店の方『え~っと、明鏡止水がありますよ』
usakoの心の声“まあっ素敵!私もいただきたけれど、今日は焼酎で我慢だわ!”
おじさま『へえ、なかなかだね、じゃあそれ、水割りで!』
・・・・・・・
水割りの日本酒は、どういう形で出されるのだろうか?
それを呑んだおじさまは、どんな反応をなさるのだろうか?
椅子から転げ落ちそうになりながらも、とてもとても興味があったusakoです。
でも、聞いた瞬間に思わず『みずわりぃ~??』と、大声を出してしまった私を、そのおじさまからひたすら隠し続けた主人の顔と身体が邪魔で、結局事の顛末は、わかりませんでした、とさ。
日本酒も、焼酎も、正しく呑みましょう。


◎華蓮 黒豚蒸篭蒸し
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鹿児島でもう一つ食べたかったもの。
それは、黒豚の蒸篭蒸し。
ここは、JA鹿児島県経済連直営店ゆえお薦めの美味しい鹿児島黒豚が、たっぷりのお野菜と共にいただけました。
四角い二段蒸篭の、上に黒豚。下がお野菜。
黒豚の旨みが、湯気と一緒にぽたぽたとお野菜におちて行きます。
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合わせた焼酎は、三岳と、不二才です。
鹿児島黒豚について>約400年前、中国から琉球を経て、鹿児島へ伝わったのが黒豚。
体は黒いけれど、足(4)、鼻(1)、尾(1)の計6箇所が白いので、“六白豚”とも言われています。
お肉はもとより、“白身”とも“白肉”とも呼ばれる脂身さえも、旨みが濃く甘いので、美味しくいただけます。
この豚ちゃん、さつまいもを食べて育っているとか。
だから、芋焼酎と相性が良いんですね。


この日も、良く歩き、良く食べ、良く呑んだ一日でした。
そして最終日へと続きます。
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Commented by ぷう at 2009-04-07 16:50 x
うさこさん、ちゃんと記録してえらいです!
旅行記が出来ちゃいますね。
なんだか私も、鹿児島に旅行した気分になって読ませていただきました。
Commented by oomimi_usako at 2009-04-07 20:59
☆ぷうさま、まずは、この長々しい記事をお読みくださいましてありがとうございました。
旅行に行くと、楽しい思い出、美味しい思い出だけでなく、学習することも結構たくさんありますので、それらをまとめて置きたいために、こうして必至に記録に留めているのです。
気分だけでなく・・・是非鹿児島いらしてみてくださいまし~♪
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by oomimi_usako | 2009-03-11 23:59 | 旅とおでかけ | Trackback | Comments(2)