K's Sweet Kitchen ksweetk.exblog.jp

日々のあれこれと、美味しいものの記憶。


by oomimi_usako
プロフィールを見る

2010年3月 今月の歌舞伎座 第一部

f0039281_11154118.jpg

今月の歌舞伎座は御名残三月大歌舞伎
三月四月と三部制で、そのラインナップの充実度は、例えて言わばメタボ状態。
その中から選んだのは第一部
楼門の大道具(せり上がり)と坂東玉三郎さまの巴御前がお目当てです。
お席は、お気に入りの花道上の桟敷が取れました。
お芝居だけでなく、お名残に、歌舞伎座の客席全体を見渡して。
一階二階は、満席ではなくホンの数%ながら空席がありました。
 (↓舞台から客席を見渡す)
f0039281_11155698.jpg

f0039281_11161386.jpg

f0039281_11162481.jpg

一幕目は、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)から加茂堤
この部分だけを見てもねえ…というものなのですが、続く筆法伝授や道明寺が、第二部第三部と上演されるところをみると、並べたかったのでしょうね。
  (↓客席内天井と客席後方の照明。戦後に建てられた現在の歌舞伎座は、このような天井ですが、東京の空襲で焼けた歌舞伎座の天井は、格子天井だったそうです)
f0039281_11165182.jpg

f0039281_11171522.jpg

二幕目は、楼門五三桐(さんもんごさんのきり)。
定式幕が開くと浅黄色の幕が掛かっていて、それを振り落としてからお芝居が始まります。
チョンで目の前に広がるのは、桜の雲と極彩色の南禅寺の楼門に播磨屋さん。
待ってましたのセリフ(鸚鵡石=おうむせき)に威勢の良い大向こうの掛け声が更に雰囲気に華やかさを添えます。
そして楼門せり上がり再び鸚鵡石。
柝の音と、掛け声と、お客様の拍手と…
ああ、こういう雰囲気が大好きです。
  (↓毎月変わる季節の木花の枝は、客席内をぐるり囲むように飾られていました)
f0039281_11174171.jpg

三幕目は女暫(おんなしばらく)
巴御前の坂東玉三郎さまを筆頭に“私にとって”は“動く花形役者図鑑”といったところでありましょうか。(菊之助君でしょ~錦之助さまでしょ~進之介君でしょ~それに隼人君)
先月の籠釣瓶とは全く違う女形の荒事を演じる玉三郎さま。
「巴(ともえ)がこれにあるからは、ご安心下さいませ」というセリフに、見ている私も何故か安心。
こういう玉三郎さまもまた、見ていてとても素敵でした。
 (↓真下の花道を覗く)
f0039281_1117567.jpg

第一部はちょうど昼食時間にかかります。
今月は、歌舞伎座厨房のお名残ということで、厨房の茶屋弁当を調達しました。
f0039281_1118166.jpg

包装もお名残ゆえ記念撮影。
f0039281_11183049.jpg

f0039281_11184680.jpg

お芝居の跳ねる時間がいつもより早いので、そのあとは銀座でお買い物のつもりでした。
でも、楽しい観劇気分をそのまま持って帰りたくなり、まっすぐお家に帰りました。
いよいよ来月で、
おしまいです。

usakoの補足>
鸚鵡石(おうむせき)は、歌舞伎の劇中の有名な台詞をあつめた冊子のことです。
その由来は、言い伝えから。
ある石に向かって、何か言ったり音を出したりすると、その石からまったく同じ言葉や音が返ってくるという伝説があり、その石を、物まね上手な鸚鵡にかけて、鸚鵡石(おうむ“いし”)と呼んだことから来ているそうです。
伊勢の一の瀬川にも、人の声を反射して返す石があるのだとか。
昔の人々は、当時の花形役者の台詞を覚え、声色まで真似をしながら楽しんでいたようです。
そういうお楽しみは、今も昔も変わりませんねえ。
ちなみに、
この楼門五三桐の“南禅寺楼門の場”の鸚鵡石(おうむせき)は、皆さまも良く知るあの台詞です。
  ***** ***** *****
石川五右衛門「絶景かな、絶景かな、春の詠め(ながめ)は価千金(あたいせんきん)とは小さなたとえ」
 ー中略ー
真柴久吉「石川や浜の真砂(まさご)は尽きるとも」
五右衛門「や」
久吉「世に盗人(ぬすびと)の種は尽きまじ」
五右衛門「なんと」
 ー後略ー 
  ***** ***** *****

鸚鵡石の台詞がはじまると、一緒に言ってしまうご年配の方がおいでになる風景もまた、今も昔も変わりません。

主旨はちょっとばかり違いますが、
歌舞伎座お名残といいつつ、やはり食い気を忘れないのね・・・と思われた方!
クリックお待ちしております。
にほんブログ村 グルメブログ おうちグルメへ
にほんブログ村
どうもありがとうございます。
[PR]
トラックバックURL : http://ksweetk.exblog.jp/tb/13087010
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by usayamama at 2010-03-13 21:16
待ってました!
ついつい掛け声かけたくなるうさこさんの観劇日記。
玉三郎さんステキでしたね。私も「女暫」が一番のお目当てでした。

3、4月は三部制ですね。満腹必至ですけど、全部観たい!
Commented by oomimi_usako at 2010-03-13 22:01
☆usayamamaさま、お待たせしました!
ね~♪玉さま素敵でしたよね♪♪
私も、全部観たい・・・三部どころか毎日観たい!と思いました。
でも、きりがないので、いつものように一日の一部だけと決めました。来月もそうするつもりで一応お席を確保しましたよ。
usayamamaさまはもちろん来月も、ご観劇なさいますよね?
一緒の日でしょうか・・・?蓋をあけてみてのお楽しみですね。
そうそう、TBいただきました、ありがとうございます。
Commented by coed at 2010-03-13 23:19
あらっ、今回はusakoさまお弁当ではないのね?
そうでうよね、やっぱり心残りの無きようにですね。
(ってやっぱり、私は食い気が忘れられません・・・)

毎度のことながら、usakoの補足のコーナーはとてもお勉強になります。まとまって、ご本にならないかしら?
Commented by mituamikko at 2010-03-14 18:52
歌舞伎は、観たことないので、よくわからないのですが、
usakoさんの説明は、後のお勉強になります。
そのうち、行けるかもしれないと、思いまして^^
しかし。。。お弁当に目がいってしまいますよ。
包装紙も素敵です。
花道って下にちょうちんがついてるんですね~
灯りがもれて、きれいでしょうね
Commented by oomimi_usako at 2010-03-14 20:44
☆coedさま、そうですよ、お名残惜しゅうっていうことで、茶屋のお弁当です。来月はどうしようかと考え中。
歌舞伎については、まだまだまだまだ“へ~っ!”と思うことが出てきて、何を読んでも何を見ても、そして何を聞いてもいつも新鮮です。
出版予定はありませんので、地道にブログで読んでね♪
Commented by oomimi_usako at 2010-03-14 20:49
☆mituamikkoさま、最初にごめんなさい!
写真の撮り方が悪いのね、これは、二階の桟敷席(歌舞伎座には一階にも二階にも桟敷があります)から見下ろした図なので、手前の提灯は、花道の“上”に下がっているのです。
是非是非一度ご覧になっていただきたいわぁ~。
東京の国立劇場では、歌舞伎鑑賞教室というのを毎年やっています。中高生のためなのですが、一般の人もOKなので、皆さん良くご覧にいらしています。面白い説明つきでやってくれるので、初めての方にはお勧めなのですが・・・関西でもやってくれるといいですね!
Commented by yukkolin at 2010-03-14 22:56
歌舞伎座、いよいよ来月でおしまいなのですね。
最初のお写真、“あと53日”3月9日、、、私のお誕生日(関係ないです、すみません^^;)
今までのusakoさんの歌舞伎の記事を読ませて頂き、少しずつお勉強させて頂いております。
私も一度観に行った事があって、歌舞伎というものにとても感激したのですが、後がなかなか続きません。
また、いつか観に行きたいと思っているのですが。。。
お弁当も美味しそうですね。
もうそれも食べられなくなるのですか?
残念ですね。


Commented by minako-catlogy at 2010-03-14 23:44 x
歌舞伎座もあと2カ月を切ったと思うと感無量ですね。
個人的には、匂いだけで満足しているオリエンタルカレーのお人形さんがどうなるか、など。うさこさんは写真も著作に気をつけて撮影されているとお見受けしていますが、そんな小物なども支障ない範囲でアップしていただけると小ネタ好きとしては嬉しいです~。
Commented by oomimi_usako at 2010-03-15 14:46
☆yukkolinさま、歌舞伎座の厨房で作っているものはすべてしばらくおあずけ!なのが寂しいです。美味しい葛きりなんぞもありましたが、再開場したらまた同じラインナップで楽しめると良いなあと思っています。
お昼寝に適した演目もありますが、面白いお芝居はとても楽しいです。
三年間他のところで是非ご覧になって、三年後には、“通”としてニュー歌舞伎座デビューをなさってくださ~い!!
Commented by oomimi_usako at 2010-03-15 14:50
☆minakoさま、あ~そういえば、私あまり上の階には行かないので、最近見ていないのですが・・・どうなんでしょうね。
来月偵察してきます。
小ネタ集めですねっ!はっ、隊長、了解いたしましたっ!
Commented by soleil at 2010-03-18 07:51 x
やっぱり、覚寿の方を避けられました?
私は悩んで、三部を取ったんですけど、うっかりWブッキング。
泣く泣く、手放しました・・・

4月は助六ですよね?
・・・が、これまた、いいお席が取れず、助六で花道が見えなかったら出羽っていうんですか?それが、見えないってことで・・・
意味半分↓↓↓ と思って、諦めました。
それで、二部を見に行きます。

何だか、玉さまが見たいのか、歌舞伎座という建物が見たいのか・・・
分からなくなっている自分がいました(><)
歌舞伎座に飾られている絵画も、暫くはお蔵入りなんですかね?
こっちも寂しいです。

Commented by oomimi_usako at 2010-03-18 21:15
☆soleilさまーっ!なんと!
Wブッキングで手放されたのですか?
それはそれは、惜しいことを・・・残念でしたね(私まで悲しくなるわ~)
四月はそうです、助六。
私も実は、ベストな席は取れませんでした。
でも、どうしても“その日”が譲れなかったのでベストでなくても取りました。
>何だか、玉さまが見たいのか、歌舞伎座という建物が見たいのか・・・
>分からなくなっている自分がいました(><)
解りますわ、そのお気持ち。
私も、何をすればよいのか、だんだんわからなくなってきたので、
ただボーッっと客席に座り、舞台を眺めることにしました。
5月から三年半の間の、わが身のふり方(??)をただ今計画中でございます。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by oomimi_usako | 2010-03-13 11:05 | 歌舞伎やお芝居見物 | Trackback | Comments(12)