良いお席が手に入りましたので、久し振りに、歌舞伎を観てきました。 2012年4月の国立劇場は、国立劇場開場45周年記念公演の最後。 四世鶴屋南北作、通し狂言『絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)』です。 この演目、3月11日以降中止となった、昨年の三月公演でした。 それを手直しして今回、一年後の再上演となったのです。 そして私は、中止になる前に、実は国立劇場を訪れていたのでした。 一年を経て、再び四幕十二場いっぱいに繰り広げられる、南北ワールド。 “ジツハ、ジツハ”のどんでん返しを、片岡仁左衛門丈が、悪役二役で 今回もまた、たっぷり務め上げてくださいます。 南北の作品は、展開が早く、ストーリー自体を楽しめる上に、 意外な伏線が、たくさん仕込んであるので、全く飽きません。 廻り舞台を効果的に使ったり、 役者が早変わりを見せたりする元々の趣向に加えて、 仁左衛門丈はじめ、出演者の皆さんの、細部に行き届く芸達者ぶりは、 観客を『ひとつも見逃してなるものか』という気持ちにさせ、 舞台にますます集中させてくれるのでした。 隣のご婦人は寝てたけどね。 桜の見頃を過ぎたお堀端の国立劇場は、 やっと顔を出し始めた、若葉の淡い黄緑色に包まれて、 華やかさの後の、落ち着きを取り戻していました。 舞台上もまたしかり。 大活躍の仁左衛門丈や、我が愛しのラブちゃんこと片岡愛之助丈は堅さが抜けて良い感じ。 悪さ加減の中にもお品のある中村時蔵丈など、華のある役者さんもご出演ですが、何せ悪の華咲く南北物。 銀座の先の、某E舞場に比べれば、少々落ち着いているというか、お地味というか。 それでも私は、久し振りというのも手伝って、大変面白く楽しみました。 お三味線の音、 柝の音、 フットライトに浮かぶ定式幕、 揚げ幕のチャリンの音・・・。 私にとって、それらの存在する空間に居ることは、至福の時間です。 そういえば歌舞伎座は、どこまで出来上がったのでしょう。 再開場まであと12ヶ月(あと一年!!)です。 本日も、美味しいもののお話ではありませんが お立ち寄りくださいましたおしるしに クリックおひとつお願いいたします。 にほんブログ村 いつも、ありがとうございます。
by oomimi_usako
| 2012-04-18 22:53
| 歌舞伎やお芝居見物
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