K's Sweet Kitchen ksweetk.exblog.jp

日々のあれこれと、美味しいものの記憶。


by oomimi_usako
プロフィールを見る

歌舞伎座 鳳凰祭三月大歌舞伎 昼の部

今月の歌舞伎座は、松竹が歌舞伎座を経営し始めて百年になる記念と、
新開場して一年の記念だからということで、鳳凰祭と冠しての興行をしています。
まあいずれにせよこれは会社側のご都合ですから、
仰々しい題をつけてもつけなくても、とにかく良いお芝居を見られれば、
観客は嬉しいのですけれどね。

さて、一幕目はそういうわけで、お祝いの興行にはつきもので、いつもはお正月にかかることの多い寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)。
これは、お芝居がどうのこうのというよりも、いかに、華やかに悠々とメリハリ良く、見せ進めていくかが最大のポイントです。
中村橋之助丈と片岡孝太郎丈が、演じ方作り方で、人物の大きさに大きな違いがあるようにみせているのが良く出来ていて、よかったと思います。
ただ、橋之助さん、お声がちょっと不調?と思われたのは、気のせいでしょうか。
あとは、魁春丈の舞鶴のお衣装がすてきでした。
f0039281_152331.jpg

二幕目は、身替座禅。
これは、手放しに笑って楽しめる狂言です。
お昼ごはん休憩のあとなので、眠気に襲われること無く最適。
旦那様は奥様に頭が上がらないのは世の常だということを、連綿と(?)語り継いでいる内容だからでしょうか、いつもこれがかかると客席は大喜びです。
特に、奥様役には、立役の中の立役・・・という感じの、厳つい役者さんが充てられるほど盛り上がります。
今回は、中村吉右衛門丈で、旦那様には、尾上菊五郎丈。
ご存じない方は、ぜひ一度ご覧ください。
千枝小枝の壱太郎さん右近さんも、とても可愛らしくて良い感じでした。

三幕目は、玩辞楼十二曲のうちのひとつ、“恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい)”のうちの“封印切(ふういんぎり)”。
もともとは、近松門左衛門作の“冥途の飛脚(めいどのひきゃく)”という浄瑠璃ですが、それを安永二年に歌舞伎用に改作したものです。
主人公忠兵衛は、上方和事の代表選手。
それゆえ当代では、坂田藤十郎丈がいちばんではないでしょうか・・・と申しましても、私個人的には、“な~んで鴈治郎さんが坂田藤十郎襲名するわけ~?”と、甚だ疑問に思ってからこのかた、藤十郎さんの出るものはしばらく見ておりませんでしたので、もしかすると藤十郎襲名以来、初めての拝見かと思われます。
扇雀さん時代から、上方和事がぴったりハマるこのかたの忠兵衛は、ぶつぶつ文句は申せども、見ておく価値のあるもの。
お口の中で玉を転がすような台詞回しをなさるところなどは、同じく上方といえば、、、の先代仁左衛門さんの口跡を思い起こすようで、哀しい物語の進行とは裏腹に気持ちよく拝見できました。
翫雀さん演じる丹波屋八右衛門、憎らしさが際立って素敵(?)。
でも実は、本当の筋立てから行けばこのお役は悪者ではなく、忠兵衛の方がワルなのですよ。
そうそう、藤十郎さん以上に片岡我當丈が、姿お声が先代仁左衛門さんそっくりになられましたね、血は争えません。

いずれにせよ、この幕は上々吉。
短い中でも、客席を、グーッと話に近づけていく力が、このお芝居には有ると思いました。
ちなみに、続き部分である“新口村”は、最近では国立小劇場のほうで拝見しています。

f0039281_1574521.jpg

おしまいは、待ってました!の“二人藤娘”。
チョンパと呼ばれる幕開けで舞台が明るくなると、美しいお二人が佇んでいます。
ひと言で感想をいうなら、“あー、いいもの見た!”という感じ。
お衣装も素敵ですし、髪飾りの藤の花房が、なぜか私は大好きなのです。
加えて長唄お囃子も良かったし、お綺麗な玉三郎さまを充分に堪能いたしました。

今回も、東の二階桟敷席を確保しての観劇。
この位置、とても見やすくて、最近のお気に入りです。

さて、来月は、坂東三津五郎丈の復帰の幕があります。
先輩でもありますので、お顔を拝見がてら、昼の部を見に行く予定です。



お立ち寄りくださいましたおしるしに、
クリックおひとつ、お願いいたします。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 暮らしを楽しむへ
にほんブログ村
どうもありがとうございます。
[PR]
トラックバックURL : http://ksweetk.exblog.jp/tb/21599189
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by june_h at 2014-03-20 21:16
3月の歌舞伎座は、昼の部が早々に売り切れていたようですね!私も迷ったのですが、諸事情ありまして、先日、昼ではなく夜の部に足を運んでまいりました。そのうち、レポ書きます。吉右衛門さんの身替座禅とか、玉三郎さんの二人藤娘、拝見したかったですぅ~。
Commented by mituamikko109 at 2014-03-20 22:35
歌舞伎に縁がない私は、中村橋之助丈、中村吉右衛門丈という「丈」という呼び方が、使えなくて・・・
中村橋之助さん、中村吉右衛門さんとしか、書けないです。
歌舞伎アイスの隈取もなかが、私にはピッタリなのかも^^
Commented by oomimi_usako at 2014-03-23 01:00 x
☆juneさま、昼の部はそんなに人気だったのですね。
みなさまのお目当ては、やはり二人藤娘だったのでしょうか・・・?
ご覧になれなかったとは・・・それはとても残念なことでしたね。
でもきっと夜の部も、面白かったのではないかと。
レポ楽しみにしています!!
Commented by oomimi_usako at 2014-03-23 01:04 x
☆mikkoさま、私も、丈、さん、さま混在で、文章の流れとか雰囲気とかで使い分けている感じです。
どれでも全く問題無しですよ~v
真冬には、なかなかアイスに手が出ませんが、そろそろアイスの食べたくなる時季になってきました♪
今回は抹茶にしたので、次回は小豆狙いですvv
Commented by doremi730 at 2014-03-24 06:33
昼の部よかったですよね~♪
私は吉右衛門丈と玉さま狙いだったのですが、
大満足でした。
藤娘は自分もよく踊ったので、好きですが、
二人藤娘はまた味わいが華やかで良いですよね♪
26日は夜の部にいってきます。
内容は、さすがのusakoさまにお任せして、
最近観るだけでupはやめてしまったわ(^^;
Commented by oomimi_usako at 2014-03-25 10:45
☆doremiさま、そのお二方狙いなら、もうバッチリお楽しみになれる昼の部でしたよねv
夜の部も、なかなか良さそうですので、お楽しみになっていらしてくださいまし~♪
doremiさまの前後位から上の方々は、大抵お稽古事といえば日本舞踊が入っているようで、母も同じく。
おさらい会で藤娘を踊ったとのことで、そのとき記念に作った子供の背丈ほどの藤娘のお人形を、私は物心ついた頃から見ていたので、どうやら藤娘好きになったようです。
日本舞踊は習いたかったなあ・・・と思っています。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by oomimi_usako | 2014-03-20 14:59 | 歌舞伎やお芝居見物 | Trackback | Comments(6)