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2006年9月6日 夏休みの冒険物語

夏休みにボクは冒険をした。
といっても、たいしたものじゃないんだけど。
いつも、父さん母さんと一緒に過ごしているのを、一人で別の場所で過ごしてみるっていう冒険だ。
その場所を決めるのは、ちょっとだけ難しかった。
静かで、邪魔するものもなくて、安全なところ・・・でも、すぐ良いところが見つかった。

冒険に出かける日、父さんは『頑張っておいで。』といって見送ってくれた。
母さんは『二、三日で帰ってくるのですよ。』といって、見送ってくれた。

<冒険一日目>
2006年9月6日 夏休みの冒険物語_f0039281_20504356.jpg
始めは少し寂しかった。
ふと目を覚ますと、知らないお姉さんがボクをのぞき込んでいた。
『生きているのかしら?』
『ふんっ、失礼な。寝ているだけだよ。』










<冒険二日目>
2006年9月6日 夏休みの冒険物語_f0039281_20512544.jpg

コツコツコツ・・・と近くをたたく音がしたので、目が覚めた。
ちょっとモゾモゾと動いたら、また昨日のお姉さんがそばで見ていて、面白がっていた。
『へんなひとだなあ。』


<冒険三日目>
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『もう夕方だからお家に帰ろうよ』
と、すずめさん達が言っている声が聞こえて目が覚めたら、今度はお兄さんものぞきに来ていた。
『飛んでいったら網を張ろうね』
『可哀相だけどね』
『なんのことだろう?』

<冒険四日目>
四日目を過ごそうと、ご飯を食べて戻ってきたらボクのいた場所には入れなくなっていた。
何かでふさがれちゃっていたんだ。
でも、今日は四日目。
母さんには、二、三日で帰ってくるように言われていたことを思い出し、ボクは父さんと母さんのところに帰ることにした。
短い冒険だったけど、やってみれば出来るものだと思ったから、次の夏にはもう少し長く冒険してみようと思う。
また居させてもらえるかな・・・あの、お兄さんとお姉さんのいた場所に。

<usakoの解説>
この夏、わが家の居間の通気口に、一匹のコウモリがやってきました。
昼間はずっと寝ていて、夜になるとどこかへ出かけてゆくのです。
小さな体でしたが、寝相(?)によっては手(羽?)や耳や可愛いお顔も見えたりして、私達は何度もベランダに出ては、逆さになって寝ているその姿を眺めました。
でも、通気口という場所柄が、住人の健康を考えるとあまりよろしくなかったので、三日目の夜、入れないようにネットを張ってしまいました。
ちなみに・・・この変わったお客様のやってきたわが家は、東京23区内。
最寄の駅から電車で、渋谷15分、新宿20分というところにあります。
by oomimi_usako | 2006-09-06 20:49 | 日々の生活
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