九月の歌舞伎座は秀山祭です。
初代中村吉右衛門生誕百二十年の記念公演ということで、昼夜とも幸四郎丈、吉右衛門丈、そして染五郎丈が大活躍されています。 毎度の事ですが、今月も大いにまた悩んで、私は夜の部を観る事にしました。 一幕目は、“鬼一法眼三略巻 菊畑”。 幸四郎染五郎親子の競演が見られます。 二幕目は、“籠釣瓶花街酔醒”の序幕から大詰めまで。 今月の私のお目当てはこれです。 私が、ン十年前に、生まれて初めて歌舞伎観劇をした日に観た演目のひとつがこの籠釣瓶でした。 当時、歌右衛門丈が演じていた八ツ橋という役は、今回は福助丈です。 幕開けすぐに、見せ場である花魁道中があります。 これを間近で見たいばかりに、今回のお席は花道のすぐ脇を確保しました! 八ツ橋の艶然とした微笑・・・今日は・・・ホシ二つ半位かしら? でもその後の愛想尽かしの場面では、心の裏まで見せるような演技にホシ三つ、上上吉です。 最後の幕は“鬼揃紅葉狩”。 このお芝居は、前シテはお姫様で後シテが鬼女となるので、美しさと恐ろしさのギャップが大きいほど面白いものです。 そのため、私は“紅葉狩”ならば坂東玉三郎丈の演じるものが一番好きなのですが、今回染五郎丈もなかなか素敵でした。 最近は、立役で拝見するばかりだった染五郎丈。 でも、そもそも私が「染五郎さんって素敵!」と思ったのは、“京人形”という人形振りの踊りをみてからでした。 少々お声が太いのですが、染五郎さんの女形もなかなか良いものです。 ちなみに、平維茂役の信二郎丈は、お誕生日が私と同じです♪ 今日は、明け方の凄まじい雷と雨で、変な時間に目が覚めてしまったので、途中で睡魔に襲われたらどうしようかと心配でした。(いくら歌舞伎好きでも眠い時は眠いのです!) でもそれは無用な心配でした。 ベテランと若手の配役もバランスよく、菊の花が咲き乱れ、目にも鮮やかな紅葉に彩られた季節感溢れる舞台に、一足先に秋を感じられた楽しい観劇のひとときでした。
by oomimi_usako
| 2006-09-11 23:47
| 歌舞伎やお芝居見物
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Comments(2)
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soleil
at 2006-09-12 01:16
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先週「菊畑」一幕見してきましたよ~。ものすごい遠目にも、牛若丸の染五郎はステキでした。ほんとうは車引の松王も観ておきたいような気がしているのですが・・・
先月は行かれなかったのですか?ブログに載ってませんでしたよね。毎月、楽しみにしているので、ちょっと残念でした(笑)
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oomimi_usako at 2006-09-12 22:57
☆soleil様、観劇の感想を楽しみにして下さっているとの事ありがとうございます~。もっといろいろ書きたいことはあるのですが、ものすごぉぉぉ~くマニアックになってしまいそうなのでいつも控え目に書いてます(一ヶ月に一回そういう記事が有っても良いかもしれませんが)。紅葉狩もお薦めです。是非ご覧になってください。
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