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日々のあれこれと、美味しいものの記憶。


by oomimi_usako
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2006年11月 吉例顔見世大歌舞伎 歌舞伎座昼の部

今月は、何やかやと御用が多く、好きな歌舞伎をゆっくり見る時間は取れないかもしれない・・・と思っていました。
ところが!大変嬉しいことに、このたび、観劇の機会を得ることが出来たのです。
それも、新聞の劇評もかなり良く、自分でも興味があった“伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)”の通しがかかっている歌舞伎座昼の部です!
もちろんイソイソと出掛けてまいりました。
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歌舞伎座での通し上演は10年ぶりとのこと。
このお芝居、場面ごとに拝見することは幾度もあります。
でも、やはり最初から最後までを続けて見られるほうが、物語の仕掛けや、あらすじも分かり易いので、楽しくみられると思うのです。
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(↑昼食時間に頂いたのは、銀座三越から仕入れて行った“京都 美濃吉”の観劇弁当です♪)

政岡役は菊五郎丈。
以前は“ピチピチの若い政岡”という感じでしたが、だんだん年季の入って包容力の増した政岡になってきましたね。
次々とふりかかる難題を、危ういところで切り抜けていく・・・という見せ場がたくさんある竹の間・御殿の場を、終始安心してじっくり見入ることが出来るのは、菊五郎丈のお力と言う感じでした。

そして、怖いけれど、なぜかいつ見ても楽しめるのが仁左衛門丈の八汐です。
こちらも、怖さと嫌らしさに磨き(?)がかかってきました。
後半の、細川勝元役のスッキリしたお姿との対比を、これまたとても楽しめました。
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一番印象に残ったのは床下の場。
お元気になられた團十郎丈演じる仁木弾正の引っ込みです。
銀鼠色の裃姿、あごの辺りが幾分すっきりなさった(ような気がする)端正なお顔立ちがろうそくの本火に青白く照らされてとても綺麗。
宙を進むように花道を戻られるその姿は、妖しく美しい怪奇譚の一場面のようでした。
これだけでも見に行く価値があります。
何もフワフワワイヤーに吊られるばかりが演出ではないのだと、感動した場面でした。
そして、この“おとなのミリョク”が早く海老蔵丈にも出て来て欲しいなぁと思います。

もう一つの演目は舞踊“源太”“願人坊主”の二曲です。
素人が観ても“巧い”とわかる切れの良い踊りの三津五郎丈。
拝見しているほうも、思わず背筋がシャンとします。
この方の舞踊は、相変わらず・・・いえ、以前にも増して本当に気持ちの良いものでした。

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さて、今月歌舞伎座にいらっしゃる・・・あるいは、前を通る方は、是非、正面玄関の真上に組まれている“櫓(やぐら)”をお見逃し無く。
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蒼に白く鳳凰(←歌舞伎座のしるし)の紋と「木挽町 きやうげんづくし」(こびきちょう きょうげんづくし)と書かれています。
江戸時代に、興行を許された芝居小屋だけが掲げていたのが、このような“櫓”だったそうで、現在歌舞伎座では、毎年11月の顔見世興行の時だけ、この“櫓”を建てているのです。
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by oomimi_usako | 2006-11-14 22:00 | 歌舞伎やお芝居見物 | Comments(0)