“池袋”と言う街には、なぜかあまりご縁がありません。
そのせいか、私にとっては“とても遠いところ”と言う印象があります。(行きなれないところはそういう印象を持ちますよね) どの位遠い(?)かと申しますと、足を踏み入れた回数をすべて思い出せるくらいなのです。 芸術劇場でのコンサートや観劇、かつての東武美術館での展覧会に出かけたことなどばかりで、この界隈のデパートでお買い物をしたこともなければ、あのサンシャインに行ってみたこともない・・・。 つまり、“池袋おのぼりさん”というわけです。 そんな私が今回出掛けたのは、更に未踏の地である東池袋。 新しく出来た“豊島区立舞台芸術交流センター あうるすぽっと”という劇場でした。 こちらの柿落とし公演でかかっている“ミュージカルハロルド&モード”に先輩杉村理加さんが出演されておられるので、それを拝見しに行ったのです。 こじんまりとした作りの綺麗なこの劇場は、床も木目で、ワインカラーのシートが落ち着いた雰囲気を醸し出しています。 お芝居はコリン・ヒギンズ氏(豪)による作品をトム・ジョーンズ氏(米)が舞台化したものです。 舞台はアメリカですが、現代日本社会に投影されるような内容で、人の生き方を考えさせられるお話です。 旺なつきさん(元宝塚)、大方斐紗子さん、(そしてもちろん杉村さんも!)などの力量のあるキャストが支える舞台は、カーテン状の幕を効果的に活用した舞台美術が、品の良い美しさを造り出しています。 また、オーケストラボックスが舞台手前下にはなくて、舞台奥(劇場構造の都合上)で音楽が演奏されるのがまた、独特の雰囲気を生み出していました。 ストーリーが進むにつれ、作品自体の深い意味がジワジワと伝わってくる社会派ともいえそうなこの舞台、公演は9月30日までです。 usakoの聞きかじり>終演後、楽屋お見舞いに伺いました。 良いお芝居だったので興奮気味にあれこれ感想をお話して、『オケボックスが後ろにあると、音楽に歌がのっていい感じですね』と申しあげると、『実は、きっかけが取りづらいので大変なの~』とのこと。ああ、確かにそうですね・・・。ご出演者ならではの、生のお声を伺えました。
by oomimi_usako
| 2007-09-26 21:10
| 歌舞伎やお芝居見物
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