2008年4月 散り行く桜

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白い手まりのように房に咲いた花を
 頭上に見上げて行き来していた人々は
いま、風に散る花びらを視線の先に追いながら
春の雪のように積もった花びらを
 つま先に見下ろして歩いている


・・・今日はそんな一日でした。
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歌舞伎のお芝居『祇園祭礼信仰記』(全五段)の四段目は、通称『金閣寺』と呼ばれ、今でもその段だけは時々上演されています。
その中に、“爪先鼠”という場面があります。
捕らえられて桜の木に縛り付けられた雪姫というお姫様が、嘆きつつハラハラと降りしきる花びらを見ているうち、お家に伝わる名画に秘められたお話を思い出します。
その話に因み、お姫様が降り積もった花びらをつま先で集めて鼠を描くと、たちまちその絵の鼠が動き出し、縛られていた縄を食いちぎってくれて、窮地を脱することが出来るというもの。
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毎年、桜の花の終わる時、お庭に積もった花びらを眺めていると、この雪姫のお芝居を思い出します。
靴を履いた爪先でする雪姫のまねごとは、全くもって風情がないので、かわりに手のひらでそっと掬ってみました。
暖かな春の空気の中でなぜか、ひんやりと冷たい掬った花びら。
どうしたことかと思わず見上げた枝先はもう、紅いガクが満開となっているのでした。
usakoの補足>ご紹介した雪姫と、『本朝二十四孝』の八重垣姫、『鎌倉三代記』の時姫の三人のお姫様は、歌舞伎では三姫と呼ばれていて、それぞれ大役とされているのです。
どのお姫様も、見た目は可愛らしくそして頼りなげな印象ではありますが、いざ愛する人のためともなれば底の見えない底力(?)を発揮する、情熱と信念のお姫様たちなのであります。

usakoの補足>2007年1月に玉三郎丈の雪姫を観劇した時のブログ記事は→こちら
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by oomimi_usako | 2008-04-04 22:02 | 日々の生活 | Comments(0)
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