過ぎてゆく桜の季節を惜しんで、三番町の山種美術館に“桜さくらサクラ・2008ー名所の桜・ものがたりー”という絵画展を見に行きました。
いつも割とゆったり鑑賞できる山種美術館も、企画が企画ゆえ、“静かな盛況”と言う感じ。(そしてこちらもまたシルバーラッシュで有りました・・・) いにしえからの桜の名所と言われる場所を描いた作品や、桜に所縁の物語を題材にした作品を取り上げて、丁寧な解説とともに展示がされています。 桜といえば、東山魁夷氏の「宵桜」が当代随一と思っていた(usakoの極めて個人的評価です)のですが、今回こちらで初めて見た作品の中に、とても好きなものを見つけてしまいました。 それは、石田武氏の「吉野」という作品です。 霞みのように薄紅の桜が咲き誇る吉野山の遠景に映える、吉野杉。 その深い緑色をした木の色と、天に向かって真っ直ぐに伸びる円錐形の木の形が、桜の柔らかさと相まってとても魅力的な一枚でした。 その他、見る者に迫るような屏風絵の稗田一穂氏「惜春」。 朧満月が夜桜を照らす様子が、とても優しく感じられる、石田武氏「春宵」。 そして、川端龍子氏の「さくら」は、桜の古木の幹の途中の、若葉と花房をスポット的に描いた作品で、その視点の定め方に、とても心惹かれました。 帰ろうと外へ出ると、この時期にしては高めの気温に心地よい風が吹いていました。 その風に誘われて国立劇場の方までちょっとお散歩。 皇居のお堀端の桜も、イギリス大使館の桜も、青空に向かって気持ち良さそうに若葉を伸ばし始めている卯月の午後でした。
by oomimi_usako
| 2008-04-16 09:35
| 展覧会
|
Comments(0)
|
カテゴリ
あまいもの おうちのお食事 おそとでお食事 おそとでお酒 usakoのお教室 歌舞伎やお芝居見物 旅とおでかけ 日々の生活 読書 展覧会 音楽 閑話 おしゃれのこと 手芸(刺繍など) お気に入りの品々 草花 どうぶつ お弁当 お稽古事 タグ
パティスリー(253)
日本酒(241) 和菓子(158) 軽井沢(123) 歌舞伎(107) 東銀座(72) 銀座(70) 日本橋(54) 横浜(52) 京都(43) レシピ(40) お菓子教室(40) 渋谷(39) 日比谷(38) 鹿児島(36) 三重(31) 島根(30) 帝国ホテル(29) 歌舞伎座(29) 二子玉川(26) シアトル(24) 自由が丘(21) イギリス(21) 新宿(21) 真瀬はるか(20) 下北沢(20) 静岡(20) 家庭料理(20) 西荻窪(19) フラワーアレンジメント(18) 桜(18) 和光(18) 高知(18) 国立劇場(17) フレンチ(15) 長野(15) たねや(15) 広尾(15) 半蔵門(14) 熊本(14) ★日本酒造組合中央会
楽しい日本酒ライフのために お世話になっています。 ★ K's Sweets Kitchen 伝言板 お教室に関するご連絡事項は こちらをご覧ください。 ★記事との関連が読み取りかねるコメントとTBにつきましては、当方にて削除させていただく場合があります。 あしからずご了承ください。 Copyright(C) 2006-2024 K's Sweets Kitchen All Right Reserved ライフログ
検索
|
ファン申請 |
||