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2008年10月 先月読んだ本から

食べることも飲むこともお好きなら、どうやら書く事も大好き、とお見受けいたしました東京農大教授小泉武夫氏
その著作は多数あり、ハマッてしまった私は、最近はあちらこちらの本屋さんを覗いては、まずは小泉氏のご本がないかをチェックするようになりました。(探す楽しみがあるので、一括ネット注文などという無粋なことはいたしません)
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(↑一緒に移っているミニ木彫りクマは、本文内容と関係ございません、念のため)
そんな中から、昨今の食に対する問題が起きることを察知され、2001年の時点で既に著してそれを指摘しておいでだったことが解りますのが“食の堕落と日本人(小泉武夫氏著 小学館文庫ー2001年6月 東洋経済新報社発行の単行本の文庫化)”です。
“はじめに”という前書きからして、いきなりこうです。
“食生活が乱れるとその人の体調が崩れるのと同じく、国民の食の周辺が乱れてくると、その国の社会も崩れてくる、早い話が今の日本だ。”(P.5より)そして、こうも書かれています。
“本書では、現代日本人の食の堕落の現状を検証するとともに、この堕落が単に食の世界だけにとどまるものではなく、ひいてはこの民族の存亡にかかわるきわめて重大な現象であることに警鐘を鳴らすものである。”(P.10より)
本文では、食糧自給率の低下農業の衰退を嘆かれ、また、優れた食文化である日本食の今後を憂いて嘆かれてはいるものの、華麗なる日本食の本質を解りやすく書き記されています。
最後には、この国の食の堕落をいかにして食い止めるかという点について力説されています。
それはまさに、今になって私達が、直面した問題によってやっと気付き、身につまされていること以外のなにものでもありません。

食べることの大好きな方、食べることを大切にしたい方、食べて健康になろうと思っている方、そして食べることにあんまり執着しないわ~とおっしゃる方も、是非是非一度この御本を読んでみてくださいね。

usakoの補足>私はこの御本、小学校高学年の課題図書にしても良いと思っているくらいです!
by oomimi_usako | 2008-10-03 17:51 | 読書 | Comments(2)
Commented by coed at 2008-10-04 00:32
我が同居人曰く、不規則な食生活、好き嫌いの多さ、そして食欲のむら?の多い私は、いの一番にお叱りを受けそうです。
でも恐い物見たさで、明日本屋さんを覘いていそうです。
食べることは大好きですが、ここいらでちょっとカッコいい食べ氏になりたいと、尊敬致しますusakoさまを見習って頑張るか!
(っと、気合いだけは見せておきま~す!)
Commented by oomimi_usako at 2008-10-04 18:01
☆coedさまは、ブログを拝見しているかぎりでは、小泉先生から合格点頂ける感じいたしますよ。
御本を読まれると、きっと、拳を振り上げて“そうだっ!そうだっ!”と思われることでしょう。
だって、あたくしたち(なぜか複数形)食べること大好きですもんねっ♪
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