カテゴリ:展覧会( 22 )

ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!@渋谷 文化村ザミュージアム

お芝居を観に行った、とか、
展覧会に出掛けた、とか、
あのレストランに出掛けた、とか、
美味しい日本酒を呑んだ、とか。

ここにいろいろ書くのは、当日や翌日ということはあまり無くて、
実際に行動した日は、四五日前、ものによっては数週間前、ということが良くあります。

upする時に使う画像は、都度パソコンに取り込んで、
ブログ用フォルダにちゃんと月別に整理をしてありますので、
ほっぽらかしにしてあるというわけではございません。
保存している画像を眺めては、次に書くことを考えるので、
忘れてしまうということもありません。
でも、気になりながらも、後回しにしているうちに…、
はてさて、こういうことになってしまうのです。

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渋谷の東急文化村ザミュージアムで開催された、
“ゴールドマンコレクション、これぞ暁斎!”は、昨日会期が終了しました。

駆け込みではなく、余裕をもって三月半ばに観に出掛けたにも関わらず、
今度書こう、今度書こうと思っているうちに、昨日で終わってしまいました。

と、言い訳をいたしまして、次に感想を今更ながら申しますと、
・・・面白かったのです、とっても。

画才のある人は、何をどう書いても成立するのだということが、良くわかる展示でした。
少々暗いところに、小さな絵を沢山並べていたのと、右手から展開するはずの“百鬼夜行図屏風”が、左から入る部屋に展示されていて“?”と思ったことなど、多少見難いところのある展示でしたが、独特の暁斎ワールドはとても興味深いものでした。

そうしてまた、そのままだったら散逸して、
どこへ行ったか分からないということになったであろうものが、
たまたまそれに興味を持ってくれた外国人の手によって、
こうして大きな展覧会を開ける位に収集されるというのは、
本当にありがたいことだと思いました。


以下個人的覚書。面白かったもの、印象に残ったものなど。


河鍋暁斎(1831-1889)
子供の頃に歌川国芳に入門、のち19歳まで狩野派で研鑽を積み、その後流派にとらわれず、
独特の画風、作風で数多くの筆あとを残している。
作品はロンドンのイスラエルゴールドマンコレクション。


作品12枯木に夜鴉   
    ・米汁翁印の米汁とは御酒のこと。御酒が大好きでいらしたそうで。
作品16柿の枝に鴉   
    ・印にも烏。
作品20柳に鴉と鷺   
    ・鴉の正面向きの顔。鳥の正面顔は、なんだかかわいい。
作品30月下猛虎図   
    ・目つきが凄まじくて印象的。
作品42月に手を伸ばす足長手長、手長猿と手長海老
    ・面白い!
作品60西城舶来大象之写真
    ・説明書きは仮名垣魯文。写真というのが暁斎の絵。
作品77蛙の人力車
    ・電柱が、蕾のついた蓮になっている。
作品119貼交絵 虎に乗る鍾馗/ 隠れる鬼
    ・三枚の絵を組み合わせて一枚に描く趣向は、
    現代でも、ブログの画像の配置でも使われている。
作品166龍頭観音
    ・龍がとても素敵。
作品172蝦蟇仙人
    ・木板に彩色してあるのが地味ながら美しい。


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by oomimi_usako | 2017-04-17 14:44 | 展覧会 | Trackback | Comments(2)

DAVID BOWIE is @寺田倉庫G1ビル

頭のテッペンから爪先まで、デヴィッド・ボウイに浸りきれる回顧展。

メディアに登場し始めた頃から、昨年亡くなるまでの彼の足跡を、
これでもかと言うほどの資料でまとめ上げています。

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年代を追って、テーマ別に展示されている、楽譜、作詞メモ、
ステージやTVショウの衣装や、シンセサイザーなどの楽器は、300点以上。
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館が企画したと聞けば、
ああ、あの展示スタイルね、と納得される方もあるでしょう。


2013年、そのV&A博物館を皮切りに、
今までに世界9都市約150万人を魅了してきたこの展覧会は、
今、アジアで唯一の開催地である日本で、
会期残すところあと数日となっています。

開場では、入場者全員にヘッドフォンが渡されて、
そこに流れるボウイの音楽や、インタビューに答える声を聴きながら、
各展示を回るようになっています。
それは、今流行りの展覧会の音声ガイドとは、一線を画すもので、
デビッドボウイの音のシャワーを浴びながら、
初めてみる映像や、数々の懐かしいMTVの映像、あるいはTV映像などなどを
次から次へと見ていくことが出来るようになっていました。


日本独自の展示として、デビッドボウイ出演の映画、
“戦場のメリークリスマス”のコーナーもありました。
抜粋された名場面映像と、共演した北野武氏、坂本龍一氏の
撮りおろしインタヴュー映像も観ることが出来ます。

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会場のデザイン、展示や音響・映像の監修は、
ロンドンオリンピック開会式の演出も手掛けた59プロダクションズだそうです。
確かに、日本のいろいろな展覧会とは、だいぶ感じが違っていました。
何となく、シアトルで観に行ったエクスペリエンスミュージックプロジェクトと
雰囲気が似ていたので、外国に(この場合はシアトルでなくてロンドンに!)
ちょっと飛んで行ったかのような軽い錯覚に陥りました。

最後の 「ショウ・モーメント」展示は、
360度の空間にランダムに配置されたスクリーンを見ながら、ヘッドフォン無しで、
デビッドボウイのライブ映像と音楽の中に身を沈められるところ。
まさしく、“フィナーレ”を体感して展覧会を後にしました。


デビッドボウイの音楽に最初に出会ったのは、もうだいぶ前のこと。
曲はもちろん、あの声も、瞳も、シュッとしたお顔の輪郭も好きですし、
スーツ姿も大好きです。
奇抜なお衣裳や、歌詞に散りばめられたユニークな発想が、
とても興味深いと思います。
もっとおじいさんになったら、どんな曲を作り出したのだろうかと考えますが、
今となっては、それは答えのない疑問となってしまいました。


以下は、私的な覚書です。(解説、HPなどよりまとめ)

・初ヒットシングル“スペイス・オディティ”、その10年後トム少佐再登場“アッシュズ・トゥ ・アッシュズ”。
・1972年7月6日、BBCの大人気音楽番組 『トップ・オヴ・ザ・ポップス』に出演。
 スパイダーズ・フロム・マーズを従えて“スターマン”のパフォーマンス披露し、ジギー・スターダスト誕生。
 まだ保守的だった英国社会に大きな衝撃を与え、70年代に育った多数のミュージシャンが人生の
転機に挙げ、ポップ・ ミュージックの流れを変えたとされている歴史的パフォーマンス。
 「僕は誰かに電話をせずにいられなくて君を選んだ」 と歌いながらボウイがこちらを指差す。
 テレビをコミュニケーションの手段として利用し、ポップ・ミュージックの流れを変えたパフォーマンス。
・想像上のキャラクターになり切るためにファッションの力を最大限に利用した。
 1970年代初めの 『ジギー・スターダスト』 時代 の山本寛斎。
 1990年代後半の 『アースリング』 時代のアレキサンダー・マックイーン。
 ジョルジオ・アルマーニやエディ ・スリマンが手掛けたエレガントなスーツなど、
 トップ・デザイナーたちとコラボレーション。
 バレエや演劇など舞台芸術のスペシャリストたちの手を借りたりしながらスタイルを作り出してきた。
・日本文化からインスピレーションを得た親日家ボウイの日本との関わり。
 「僕は日本の影響下にある」と歌詞に綴っていたのは、アルバム 『ヒーローズ』の“ブラックアウト”。
 師事したマイム・アーティストのリンゼイ・ケンプを通じて、歌舞伎に魅せられ、
ライヴ・パフォーマンスに歌舞伎の化粧法や早変わりのテクニックを取り入れた。
  日本人のクリエイターたちとも、 積極的にコラボ。
 『ヒーローズ』 のジャケット写真は鋤田正義氏が撮影。40年以上にわたってボウイを撮り続けた。
  山本寛斎が1970年代にデザインしたのは、斬新な衣装。
  1977年発表の楽曲“モ ス・ガーデン”のレコーディングにはミニ琴が使われた。
  ボウイ自ら、三島由紀夫の肖像画を描いている。






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by oomimi_usako | 2017-04-03 18:45 | 展覧会 | Trackback | Comments(6)

9月1日 ビアトリクス・ポター生誕150周年ピーターラビット展、渋谷Bunkamuraザミュージアムにて。


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渋谷東急本店のBunkamuraザミュージアムに、会期中の展覧会を観に行きました。
“ピーターラビット”の作者であるビアトリクス・ポター生誕150周年を、記念して開かれている展覧会です。
平日のお昼頃、ちょうど良いお客様の入り具合でした。

ピーターラビットといえば、知らない人はあまりいないであろう著名なうさぎさんですが、
その物語の全容や背景については、“はて?”と思う方も多いように思います。
展示では、詳しい方にもそうでない方にも、楽しめるようにとの配慮が随所に施されていました。
まず、お話誕生の経緯を分かり易くまとめ、それにちなむスケッチや、ビアトリクスの人となりにも言及していきます。
そして、ものがたりに添って挿絵の原画が掲げられていました。
ピーターラビットのお話が終わると、絵本作家であったビアトリクスが残した、その他の絵本のお話も紹介されます。
こちらはお話のあらすじの紹介と、ピックアップされた挿絵原画、草稿などをそれぞれ数枚ずつ展示。
そのほか、ビアトリクスが水彩で描いた湖水地方の風景スケッチも、スケッチブックごと展示されていたり、ロンドンから湖水地方に移住して、農場経営者としても成功した証しや、
彼女の愛用していた品々まで、ナショナルトラストが所蔵している貴重な資料が多数展示されていました。

今回のイヤホンガイドは、ディーンフジオカ氏。
私はレンタルしませんでしたけれど、どんなことをお話になったのでしょう。
可愛いウサギを見てうっとり…ではなく、
明らかに解説に聞き惚れてうっとり…という感じで佇む方、おいでになりました。

ビアトリクスの絵本に登場する動物たちの姿は、いつ見ても心なごみます。
お洋服は着ているけれど、表情は動物のそれそのまま。
なのに、そこにはお話の流れと共に、喜怒哀楽がはっきり見えてくるのが不思議です。
ふさふさの毛並は、柔らかさが伝わってくるようですし、
可愛らしい足が踏みしめる、微かな足音までも聞こえてくるようです。
きっとそれは、小さい動物たちを慈しむ、彼女のまなざしに映る世界が、
そのまま私たちに伝えられてくるからなのかもしれません。
いつもまでも、眺めていたくなる小さな愛らしい世界でした。
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少しだけ記念のお土産を。
手前の葉書、素描のうさぎさん。
これが、ピーターラビットのモデル、ビアトリクスの飼いウサギ、ピーターなんですって!


usako補足>
来る9月4日は、ピーターラビットのお誕生日なのだそうですよ。
会場では、3日~9日までをPeter's Birthday Week と銘打って、イベントを行うようです。
3日4日は、ピーターラビット(くまモンサイズ)と一緒に記念撮影が出来るようですし、
また、5日から9日は、ピーターの青い上着に因んで、青いお洋服で来場されるとプレゼントが頂けるそうです。







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by oomimi_usako | 2016-09-01 12:00 | 展覧会 | Trackback | Comments(2)

Bunkamura ザ・ミュージアムにて、ボストン美術館所蔵の歌川国芳、国貞を観る

美術館入り口に立って、チケットをチェックしている係員女史。
その後ろには、見慣れぬ立て札がありました。
“ただいま館内は大変混雑しております。”
この時間、この場所で、この立て札が出るというのは、
ちょっと珍しいことです。
“あの~、今日は何かイベントでもあったのですか?”
そう伺うと、
“いえ、そうではないのですが、会期末も近いものですから。”
確かにそろそろ会期末ですが、その日、残りはまだ二週間ありました。
“申し訳ありません。”
いえいえそんな、と言いながら、意を決して会場に突入しました。 
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今回の展覧会は、ボストン美術館所蔵の浮世絵コレクションのうち、
歌川国芳と歌川国貞の作品が、これでもか!というほど大量に、
展示されています。
浮世絵は、江戸時代の風俗を知ることが出来る、興味深い芸術。
特に歌舞伎の役者絵は、写真の無い時代の役者さんたちの、
お顔立ちを想像出来る、大事な作品群でした。

それにしても、
週明け月曜日のお昼頃といえば、いつも、快適な鑑賞空間を
提供してくれるのが常の渋谷東急Bunkamuraザ・ミュージアムです。
しかしながら、今回は、いつもと違う異様な様相を呈していました。
とにかく混んでいるのです、それも、お若い女の子たちで。
“何故に?”と思ったのは私だけではないようで、
どうしたのかと、係の方に尋ねている方々を数人お見かけしました。
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さて。
照明を落とした混雑した場内で、
大判とはいえ遠目に観るには小さい錦絵を、細部まで,
矯めつ眇めつ眺める余裕は、あまりありませんでした。
でも、せっかくなので、いつものように、
お気に入りの一枚を見つけてみました。

それは、歌川国貞の五枚組の作品。
松葉屋、中万字屋、扇屋、姿海老屋、弥玉、それぞれの店の
美人二人ずつを、ベロ藍という藍色の人工絵具一色で描いたもの。
膨大な錦絵の中に、この絵の藍のすっきりした筆遣いが、
あまりに新鮮で、爽やかで、強く印象に残りました。

この週末で会期は終了。
土曜日日曜日の人出や如何に!!





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by oomimi_usako | 2016-06-03 23:54 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

三菱一号館美術館 PARISオートクチュール展

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丸の内の三菱一号館。
手を掛けて残された往時の外観と、その前の小さなお庭は、
皇居のお堀までの間に林立するビルの間の、
小さなオアシスです。
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気候の良いお天気の日のお昼休みともなれば、
休憩するサラリーマンやOLの方々でいっぱい。
その混雑度は、まるでNYのユニオンスクエアみたいです。

でも、賑やかな広場から一歩建物のなかに入ると、
なぜか懐かしさを感じる内装と、漂う静けさに、
心がスッと落ち着きます。
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しかしながら今回は、心躍る展覧会が催されていました。
PARIS オートクチュール展。
2103年にパリ市庁舎で開催された展覧会を再構成したものだそうですが、
着られる芸術をメインテーマに、ガリエラ宮パリ市立モード美術館所蔵の
美しい品々を、沢山拝見することができました。
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シャネル、ディオール、ジヴァンシィ、
サンローラン、ゴルチェ、ラクロワ、
カルダン、ランバン、パコラバンヌ・・・
シルエットはもとより、織布や、
クリスタル、ラインストーンやビーズをふんだんに使った見事な刺繍は、
うっとり眺めているだけで、時の経つのを忘れそうです。
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そもそもオートクチュールというのは、高級とか高いなどという意味の
Hauteと、縫製、仕立てるという意味のCoutureを合わせた単語。
19世紀後半のパリで誕生し、パリクチュール組合が承認したブランドだけが、
顧客の注文に応じてデザイナー主導で仕立てる高級なお洋服のことです。
プレタポルテ主流になった今でも、シャネルやディオールはその伝統を
守り、オートクチュールを創り続けています。

ドレスだけでなく、ストールやお帽子、手袋などの小物類や、
デザイン画、それから、オートクチュールを世に送り出す巨匠の
御手の写真なども展示されていて、総数は130点あまり。
展示室を巡りながら、年代を追って流行は変わっても、
変わらない職人の技に魅了され続けました。
(一部の展示室で、写真撮影が許可されています。フラッシュはNGですが。)

More usakoのおまけのお話
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by oomimi_usako | 2016-04-07 17:05 | 展覧会 | Trackback | Comments(10)

渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで、風景画の成り立ちを学ぶ

Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の美術展を観に行きました。
〝風景画の誕生”というタイトルが付いた今回の展示。
どのような経緯を辿って、現在、風景画といっているジャンルが出来上がってきたのかを、観て学ぶことが出来ます。
テーマに添って、時系列に並んでいるのは、ウィーン美術史美術館の所蔵品から選ばれた絵画です。
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16世紀初め頃、キリスト教や神話の世界と結びついた絵画の中に、風景が描かれ始めます。
デューラーに、初めの風景画家と呼ばれているのはヨアヒム・パティニール。
1515年頃に、その画家によって描かれた〝聖カタリナの車輪の奇跡”という絵画は、近景や遠景、自然の山や海、都市部の建物、人々の姿に加えて天使も飛んで、なんだか盛り沢山の絵画ですが、でもそこには、当時の人々の暮らしが見て取れるものが書き込まれていて、風景画としての次の展開への伏線が感じられます。

その後、風景画は、月暦画(日本でいう歳時記を絵にしたようなもの)や、
農牧民の生活を主題にした中に、景色として描かれる時代を経て、やがて風景そのものが題材となり、自然やヴェドゥータと呼ばれる都市の景観を、描くものとなりました。

印象に残ったものが、いくつかありました。

まずは、前述のヨアヒム・パティニールの絵画。

それから、著名な画家ヤーコブ・ファン・ロイスダールの、〝渓流のある風景”。
これは、北欧の風景を描いたもので、なるほどそういえばこんな感じねと思えるのです。
でも実際には、ロイスダールは北欧には行っておらず、旅をした人から聞いた内容を描いたとか。
ロイスダールの才能もさることながら、私は、その旅行体験を言葉で伝えた人の才能も、素晴らしかったのではないかと思ってしまうのでした。

アダム・ペイナーケルの〝ディヴォリ付近の風景”。
こちらも空想画で、古代遺跡の風景を描いています。
お天気の良い昼下がり(=これは私の空想)、町のはずれの古代遺跡には人影もなく、〝シーンという音”のするような風景が印象的です。

それからそれから、〝月明かりの下の船のある川の風景”という絵を1665~1670年頃に描いた、アールト・ファン・デル・ネールという画家。
風景画だけでは生活してゆけなかったので、居酒屋さんを営んでいたとかいう、これは絵よりもそのエピソードがなんだかとても今様で、印象に残りました。
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観ていくにあたっては、音声ガイドを借りました。
Bunkamuraザ・ミュージアムの音声ガイドは、俳優さんをナビゲーターに使っていて、ナレーションも聞きやすくて面白いので、こちらで鑑賞する時には大抵、ガイドのお世話になることにしています。

今回のナビゲーターは、榎木孝明氏。
・・・この方の〝お顔立ち”結構好きです、私事ですが。
館内では、絵画の脇に説明書きの掲示されているものももちろんありますが、
そこには書かれていない、さらに興味深いお話が、物静かで落ち着いた榎木氏の語り口で拝聴出来たことも、鑑賞を楽しくしてくれました。

会期は2015年12月7日まで。
そのあと、来年にかけて、静岡県立美術館石橋美術館(久留米市)へと回るようです。

usako補足>会場内ミュージアムショップでは、美術史美術館のあるウィーンにちなんで、
ウイーン菓子店ノイエスの野澤氏のオリジナルクッキー(缶入り)が販売されています。
期間限定で、ここと、赤坂のノイエスだけで手に入るそうです。
どちらかといえば花よりお団子という方は、そちらをメインにお出かけになっても良いかもしれません。



今回は美味しいもののお話ではありませんでしたが、
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by oomimi_usako | 2015-10-24 22:51 | 展覧会 | Trackback | Comments(4)

Bunkamuraザ・ミュージアム キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展

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イギリスのキャプテンクックことジェームスクックが、
帆船エンデヴァー号に乗って、プリマスから最初の太平洋航海に出たのは、
1768年のことでした。
タヒチ島での金星の太陽面通過観測が、主たる目的だったそうです。
オーストラリアやニュージーランド、南太平洋の島々をまわり、
インド洋へ抜け、約三年という歳月を費やしてイギリスに戻りました。

その航海に同行したのが、ロンドン王立協会のプラントハンター、
ジョセフバンクス。
そして、同じく同行した画家シドニーパーキンソン。
航海での彼らの成果は、ドローイングとしてまとめられていました。

残念なことに、バンクスが生きているうちに、それは刷られることはなく、
全743点の銅版画からなる『バンクス花譜集』が完成したのは、
それからなんと、200年の時を経た1980年代のことでした。
まとめ上げたのは、ロンドン自然史博物館です。

今回の展覧会では、その中から、120点が選ばれて展示されています。
葉脈の一つ一つまでも細かく表されていて、写真ではなくても、
これだけ細密に記録できることの素晴らしさを感じました。

また、版画にデータとして書かれている名前を読んで、正しい名前(スペル)が
判明した花もいくつかありました。
現在、日本の生花市場には、ニュージーランドやオーストラリアからも
多くの花が輸入されていますが、英語を日本語読みにしてしまって、
わかりにくくしているものも、多いものですから。

さらに、クック船長の航海の記録や、エンデヴァー号の模型の展示も
ありました。
当時の過酷な航海の記録は、とても興味深く見ることが出来ました。

併せて、南太平洋の島々の民族資料なども展示されていますので、
単にボタニカルアートの展示にとどまらず、芸術、歴史、文化、と、
いろいろな側面から見ることの出来る、とても見応えのある展示でした。

Capitain Cook's Voyage and
BANKS'FLORILEGIUM
2014.12.23 ~ 2015.3.1
(1月26日月曜日は休館)

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by oomimi_usako | 2015-01-22 18:35 | 展覧会 | Trackback | Comments(8)

2014年9月22日 だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵

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渋谷のBunkamuraミュージアムで、八月から開催中のだまし絵展。
夏休みが終わるのを待ってから出掛けようと、楽しみにしていました。

タイトルに“Ⅱ”とあるように、今回が二回目のようですが、
あいにく一回目を見逃しています。
さらに、だまし絵と言っても、どんなものかよくわからないと困るので、
音声ガイドを借りることにしました。
美術展で、ガイドを使うのは初めてです。

音声ガイドのナビゲーターは、俳優八嶋智人氏。
聞きやすく面白いナビゲーションで、だまし絵の手法や、
その絵のコンセプト、裏話などなど盛り沢山の内容で、
絵画展を二倍楽しめたように感じました。

だまし“絵”と言っても、二次元のものばかりでなく、
立体の作品も展示されています。
解説があっても、頭の上に、
クエスチョンマークがたくさん並んでしまうものもあるし、
なるほどね~と頷きながら何度も眺めてしまうものもありました。

芸術の秋の一日。
ちょっと頭を柔らかくしながら見る美術展もまた、
良いものですね。

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by oomimi_usako | 2014-09-22 21:13 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

渋谷 Bunkamuraザ・ミュージアム デュフィ展

ザ・ミュージアムで現在開催中のデュフィ展。
ラウル・デュフィが、絵の勉強を始めた頃から、
印象派やフォービズムと出会って模倣する時期を経て、
光=色彩という独自の理論に到達する、その歩みを辿ることのできる展覧会です。
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デュフィというと、知識不足で、なんとなくシャガールに似た感じの絵を描く画家…
という認識くらいしかありませんでしたので、
回顧展ともいえる今回の展覧会は、大変勉強になりました。
油彩、水彩はもちろん、素描、版画、そしてテキスタイルに至るまで、
多種多様な作品を年代順に見ていくことが出来ます。
面白いことに、ガーデンデザインの模型や、
デザインしたタピスリーを使用したファニチャーもあります。
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亡くなったのが1953年ですから、描いたものも20世紀のフランス近代生活。
近代的生活に欠かすことのできない電気を描いた代表作“電気の精”などは、
見ていてすんなり親しめるような感じがします。

また、テキスタイルデザインや、夏のドレスのスタイル画などもありました。
その作品の多くが、島根県立石見美術館に収蔵されているようで、
伺ってみたところ、石見美術館のコレクション方針がこれらのようなテキスタイルデザインなのだそうです。
銀山ばかりに気を取られて、立ち寄り損ねましたので、足立美術館とあわせて、
いずれ訪れてみたいと思いました。
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“絵筆が奏でる 色彩のメロディー”というサブタイトルがついているとおり、
多くの作品に、明るく鮮やかな色彩が踊っていて、
見終わった後、気持ちが軽やかになる…そんな展覧会になっていました。

*デュフィ展
2014年6月7日~7月27日(7月2日のみ休館)
Bunkamuraザ・ミュージアム

不順な気候が続いております。
みなさま、お大切にお過ごしください。
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by oomimi_usako | 2014-07-01 18:12 | 展覧会 | Trackback(1) | Comments(4)

日本橋三井記念美術館 河鍋暁斎の能・狂言画

場所が場所ゆえ、美術展を見終わったらいつものように、
三越でお買い物しましょう、とか、
千疋屋でパフェを食べましょう、とか、
場合によっちゃぁ銀座でも寄ろうかしら、などと、
俗な企みを持って出掛けました。ところが、

 ー 千疋屋の パフェにも勝る 河鍋暁斎  usa子 ー
                   
見事な作品の数々に、とても感動しました。
たくさんのことを学んで吸収出来たあとは、大きな充足感に満たされて。
別腹にさえも余裕がなかったのは、私にしては珍しいことです。
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狩野派の絵師河鍋暁斎(かわなべきょうさい)と言ったら、
おどろおどろしい化け物の絵を描く人、と言う認識でした。
でも、自身が能や狂言を愛し、たしなんでいたこともあり、それらに因む作品がとてもたくさん残されているようです。
そんなことは、今回初めて知りました。
また、かの有名な建築家ジョサイアコンドルも、この河鍋暁斎に弟子入りして暁英と号し、絵を学んでいたということです。

展示では、屏風、扇、掛け軸はもとより、その元となる下絵やデッサン(ネタ)帖の類いまで、見応えのある作品が並びます。
散逸させずに収集されているのもまた、素晴らしいことで、
河鍋暁斎記念美術館を設立されたご曾孫の功績は、大いに評価されるべきものだと思いました。
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さて、ここからは印象に残ったものを覚え書。

“狂言面 白蔵主” 
最初の展示室の薄明かりの中、入るとすぐにお部屋の奥の方に置かれているこの狂言面が、なんとも言えぬ空気を漂わせながら、おいでおいでと呼んでいます。
この展示室は、往時をしのぶ重厚な木の壁に囲まれていて、三井記念美術館の中ではもっとも雰囲気のあるお部屋(大好き!)です。

“紋画帖”
白蔵主のお隣りに展示されています。
着物の端布を帳面に貼り付けてありますが、その柄は、作品を描くには大事な情報であったことが、このあとの展示を見ていくとわかります。

“能 狂言扇面貼交屏風”
扇の形の中に、能狂言の場面を描いているもの。
その構図のデザイン性と描きこんだ衣装の柄、着物の折り目など、細密画のようで素晴らしいものです。

“鬼女図”
鬼女に重ねて描かれた狐の姿が、今にも動き出しそうな体勢で見事。
気のこもった歌舞伎役者の舞台を見ているときに、ふと幻のように見える“ジツハ”の姿などが、まさにこれ。
自ら舞台に立った暁斎が、追い求めた役者姿なのかもしれません。

展示作品の中には、暁斎の娘、暁翠の作品もあります。
暁斎とは、少し雰囲気が異なっていて、私はやはり暁斎のほうが好きです。


関連企画である狂言の会(国立能楽堂)が、野村万作さんや萬斎さんのご出演でありますが、当然満席。出遅れました、ざんねん。
関連展も、太田浮世絵美術館(表参道)で開催中だそうです。
こちらは、かつて急な休講の折などに、ぶらり出掛けたところですが、最近だいぶご無沙汰しています。
新緑のけやき並木散策がてら、行ってみたいものです。


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by oomimi_usako | 2013-05-09 12:11 | 展覧会 | Trackback(1) | Comments(12)


日々のあれこれと、美味しいものの記憶。


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