カテゴリ:読書( 66 )

9月25日 本を選ぶ本

読んで面白い本、為になる本、楽しい本。
上手に探すのも、なかなかの苦労です。

良く利用するのが、新聞や雑誌の書評。
あとは、友人知人からの情報と、書店で見る本のお顔で。

そんな苦労を払拭してくれそうな本に出会いました。

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“とりこになる本2 東京・世田谷の「Fの会」で読んだ本から(三宅喜代子氏著 アーツアンドクラフツ)”。
帯には、“本好きのあなたのためにおススメ本30冊”とありますが、巻末には、さらに170冊分のブックリストが付いています。

「Fの会」というのは、東京世田谷区主催で区民の社会教育として、1975年に始められた講座がもとになっているそうです。
その時講師をされたのが、この本の著者である、三宅喜代子氏。
当時、三宅氏は、女性労働問題、暮らし、家族などをテーマにフリーライターとして講演活動をされていました。
その後、この講座は、自主講座として継続されることになり、毎月一冊の本を選び、三宅氏がレジュメと資料を準備して、
メンバーの皆さんと一緒に、その作品世界を楽しんでいるのだそうです。

“おもしろいこと、考えたいテーマであること、評価が高いこと、興味のある作家であることなどさまざまで、
ジャンルも小説、物語、詩歌、哲学、歴史、民俗学、美術、音楽、評論、エッセイと多様で国の内外を問わない。
ベストセラーもあれば古典もあり絶版になったものもある。(本書はじめにより抜粋)”というのが、作品を選ぶ基準。

パラパラと目次を拝見して、本当にその通り、多様な多彩なラインナップに驚くと当時に、
宝島の地図を見つけたような気分になりました。
私が、まったく手を付けない(つけたくない)ジャンルもありますが、四の五の言わずにこれを片っ端から読んでいったら、
洋々たる未来が拓けそうな(← ちょっと大げさ )気がしました。

取り上げられているのは、30冊。
ブックリストに170冊。
三宅氏の助けなく私にも読みこなせる御本が、このうちどのくらいあるかは、わかりません。
けれども、私の秋の静かな夜長(?)が、俄かに活気づいて来たのは、確かなことのようです。


usako補足>ちなみに、この御本を見つけたのは、ある会報誌です。


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by oomimi_usako | 2016-09-25 22:50 | 読書 | Trackback | Comments(2)

9月10日 美しい日本語を、鏡花文学から学びたい。

泉鏡花の二冊について。

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『雨が、さっと降出した、停車場へ着いた時で――天象(せつ)は卯の花くだしである。
敢て字義に拘泥する次第ではないが、雨はその花を乱したように、夕暮れに白かった。
やや大粒に見えるのを、もし掌にうけたら、冷く、そして、ぼっと暖に消えたであろう。
空は暗く、風も冷たかったが、温泉の町の但馬の五月は、爽やかであった。』

これは、“鏡花紀行文集(岩波文庫 田中励儀氏編)”の中にある、“城崎を憶う(おもう)”の冒頭部分です。
大正十三年五月に城崎温泉を旅し、そのちょうど一年後に城崎豊岡大地震大火に襲われた町を“憶って”書いたもので、大正十五年四月の文芸春秋に掲載されました。
写真も挿絵も何もありませんし、私は城崎温泉には、まだ行ったことがありません。
でも、ただこの一文を読んだだけで、初夏の急な通り雨に煙る城崎温泉の家並みが、目の前に浮かびました。
そうして、美しい日本語で書き表される、美しい日本の景色に、大いに心動かされました。

城崎のほか、京都、小田原、大阪、猪苗代、玉造、十和田などなど、
日本各地を旅した折の、目にした風景、土地の人々とのやりとり、食べたもののことまでもが、美しい日本語で的確に綴られています。

あれ食べた、これ呑んだばかりの拙ブログの旅の記録の貧弱さに、思わず頭を抱えましたが、
鏡花の文章を読むことで、少しでも日本語らしい日本語遣いが出来るようになりたいものだと、思うのでした。

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もう一冊は、“化鳥・三尺角他六扁 (岩波文庫 泉鏡花作)”。
こちらは、正しく鏡花ワールド。
つまり、現(うつつ)と幻の出会う境目のお話で、読んでいくうちに、静かな違和感がひたひたと寄せてきます。
以前、学科の研究室で、卒業論文には泉鏡花だけは取り上げない方が良いと先輩方がお話しているのを聞きました。
なぜなら、どんなに怖くても、研究するなら読まなければならないから、というのです。
当時、まだ私の知っている泉鏡花は、“夜叉が池”や“天守物語”などでしたので、そんなものなのかと言う位で聴いていましたが、その後、様々に鏡花の作品を読んで、間違っても卒論に選ばなくてよかったと思いました。

お話の内容はそのようですが、美しい日本語がたくさん使われているのは、紀行文と同じです。
いちいち辞書を引きながらも、こういう時にこういう言葉を使うのかと調べながらの読書は、学生時代に戻ったようなちょっと楽しい学びの時間です。

でも・・・
そろそろ暑さもひと落着きしてきたようなので、これからしばらくは、御本も涼しくならないものを選ぶことにいたしましょう。


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by oomimi_usako | 2016-09-10 22:51 | 読書 | Trackback | Comments(2)

9月9日 読書の友

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この友を得てから、本を読む量が倍増しました。

それは、満を持して手にした・・・と言っても過言ではない、ブックリーダーです。

日頃から、パソコンの画面で文章を読むと、なんだか手応えがない気がして、大事なものはすぐプリントアウトしてしまう紙好き(?)人間。
読書も、紙の御本でないとね、と思い込んでいました。

とはいえ、薄さ、軽さ、見やすさ、辞書付き、というブックリーダーの仕様には、大層心惹かれるものがありました。
友人のものを見せて貰ったり、機種を調べてみたり。
だいぶ、グズグズしていましたが、ある時ふと“タブレット端末優勢につき、そのうちブックリーダーは無くなってしまうのではないか”と考えた瞬間、買いに走っていた、というわけです。

さて、手に入れてみると、これがなかなか優れもの。
心惹かれた、薄さ軽さ見やすさ三拍子に加え、すぐに辞書を引くことも出来るし、メモを書いたり付箋をつけたり、便利な機能も助かります。
ストレスフリーなのも手伝って、集中力極めて高く、読書をすることが出来ています。
使い始めてそろそろ一年経ちますが、こんなことなら、もっと早く手に入れて置けば良かったと思う今日この頃です。

使い勝手が悪い点があるとすれば、
電子書籍化されていない、あるいは、電子書籍化されていても私のブックリーダーでは対応していない本がまだたくさんあるということ。
昨日読了した泉鏡花の本二冊もそれぞれ・・・、
鏡花紀行文集 (岩波文庫 田中励儀氏編)は、ブックリーダーで読み、

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化鳥・三尺角他六扁 (岩波文庫 泉鏡花作)は、紙の御本で読みました、対応されていなかったもので。
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泉鏡花の場合は、脚注が多い上に、辞書で調べたくなる言葉がたくさんあるので、
どちらが内容の理解を深めながら読み進められたか、と言えば、やはりブックリーダーに軍配が上がりました。

大好きな泉鏡花に、久しぶりに浸れることができたこの二冊。
感想は、改めて後日、ということで。


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by oomimi_usako | 2016-09-09 21:24 | 読書 | Trackback | Comments(0)

石原都子氏著 “せめて 青い花のために”

本を読むのは大好きですが、
詩集を読むのは苦手。
でも、茨木のり子さんが書かれた“詩のこころを読む”を読んでから、
喰わず嫌いを止めて、機会があれば詩も読んでみるようにしています。
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石原都子氏著“せめて 青い花のために”山と渓谷社

私の回りには、
美味しいものの情報を教えて下さる方と同じ位、
良い御本を教えてくださる知人も多く、
それはとても嬉しいことと思っています。
この詩集も、そんな知人のひとりが奨めてくれました。

最初の一編は、今の私には、まだちょっと引いてしまうような感じ。
でも、メゲずに読み進めることで、
詩作者石原氏の知的な物の見方、感じ方、考え方に、
深く感じ入っることができました。

詩作だけでなく、“旅の音”という随筆も収められています。
その中の、“タンポポ”という文章に、こんな一節がありました。

旅に限らず、私は何かに感動したとき、それをすぐに文章にできない。
心が動いているあいだは考えがまとまらない。
その感動の想いが一度すっかり記憶の底に沈み、
時を経て浮かび上がってくるものを、すくいとることしかできない。
(本文より転記)

大いに心当たりがあるこの感覚。
投入した感動を、頭の中でガラガラ回しているうちに、
何かがアウトプットされてくるんじゃないかと思っているのです。
が、しかし、結局、記憶の経年劣化との追いかけっこばかり。
石原氏は、その対処方法までを書かれているので、
早速私も、真似してみようと思っています。

手元に置いて、
折に触れて頁を繰りたくなる、
そんな詩集です。






    ‐
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by oomimi_usako | 2016-05-20 22:52 | 読書 | Trackback | Comments(0)

新編日本の面影 ラフカディオハーン著・池田雅之訳 hondana

名著“日本の面影”は、どなたも一度はお読みになったことがあると思います。
ラフカディオハーン、日本名小泉八雲が、日本の地で見聞きしたこと感じたことを綴った“知られぬ日本の面影”の翻訳版で、以前から広く読まれてきたものです。
私も小学生か中学生の頃に、小泉八雲の著書を翻訳で何篇も読みました。
英語の教科書に載っているものもあって、そちらはちゃんと英文でも読みましたけれど、印象に残ったのは別編“日本の怪談”のほうで、“日本の面影”は、長く記憶の外に置かれていました。

この夏、NHKの番組“100分de名著”で“日本の面影”がテキストとして選ばれ、池田雅之さんという方が、新訳を出されていらしたことを知りました。

翻訳本というのは、訳者の技量で、仕上がりは如何ようにも変わるもの。
その新訳というところに惹かれ、また私自身が、別の訳で読んでからずいぶん時を経たと感じたこともあって、久し振りにまた、読んでみることにしました。
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新編日本の面影 ラフカディオハーン 池田雅之氏訳(角川ソフィア文庫)
および、
新編日本の面影Ⅱ 同上。

明治三十年代頃からの、日本の、自然や人や習慣の美しさを深く愛したラフカディオハーンの気持ちが、しみじみと伝わってきます。
言葉を尽くして伝えられる紀行の記録は、感動的と言っても良いくらいに適切で美しく、その地へ行ってみたい、と心が躍ります。
描かれているのは、たかだか120年ほどの歳月しか経っていない、過去の優しい日本の姿。
しかしそれは、私たちがもう完全に置き忘れてきてしまったものなのではないでしょうか、残念ながら。

主に描かれるのは、小泉八雲として暮らした島根県松江市界隈のこと。
それ以外にも、彼の訪れた鎌倉江の島詣でのお話。
英語教師としての話に、もちろんお得意(?)の幽霊とお化けのお話をちょっと。
そして、夫人である小泉セツ氏の手による“思い出の記”も加えられています。

訳者池田氏は、ダイナミックトランスレーションという翻訳法をとられたそうです。
「あくまでハーンの文学世界を現代の日本の読者にどのように届けるか」(Ⅱ訳者あとがきより抜粋)に、注力されたとのこと。
よみがえったラフカディオハーンの世界に、もう一度ひたれる御本でした。



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by oomimi_usako | 2015-10-30 14:21 | 読書 | Trackback | Comments(2)

2015年9月28日 お団子もいいけど読書もね。

“食欲の秋”という言葉は、何かとこの時期、便利に使います。
“読書の秋”という言葉もあります。

そういえば、なぜ秋に読書なのかといえば、中国の文人韓愈が息子である符に、
書を読む(=勉強)ことを奨めた詩「符読書城南」の中の、
時秋積雨霽、新涼入郊墟。
燈火稍可親、簡編可卷舒。
という部分に因むと言われています。

年間通じての読書量が、一般的に季節によってどれだけ変化するかは分かりませんが、わが身を振り返れば、秋だからどうこうというのは無く、年中無休。
美味しいものを食べることと同じように、読書も好きなものですから。

さて。
最近読んで、とても面白かった御本があります。
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“哲学散歩”木田 元(きだ げん)氏著・文芸春秋

木田元氏は、日本を代表する哲学者で、ハイデガー研究の第一人者だったかたです。
昨年六月、この本をまとめられ“はじめに”の部分を書かれた後、
十月の発行を待たず、八月に他界されたそうです。

哲学者が書く、哲学ということばをタイトルに含む御本となれば、
読むごとに、おつむの上にハテなマークが並ぶか、
眠れぬ夜の、良いお薬になるか、
などと、思いがち。

しかし、この御本は違いました。
哲学自体を語っているのではありません。
正にタイトルにあるように、哲学というものの回りをゆっくり歩きながら、
垣間見える、あるいは、こぼれ落ちる哲学者たちのエピソードを、
拾って見せてくれる、そういう内容です。

名のある哲学者たちのライバル関係について、
女性ファンが多かったらしいデカルトの話、
ニーチェとショーペンハウアーの師弟関係についての逸話、
“薔薇の名前”(懐かしい!)についての思うところ、
あるいは、哲学を書き留めてきたパピルス紙の歴史などなど。

語るように書かれた文章は、とても読みやすく、
お見かけしたことすらない木田氏のお人柄が、
じんわりと優しくにじみ出てくるようでした。


珍しいことに、二日続けて美味しいもののお話ではありませんが、
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by oomimi_usako | 2015-09-28 22:41 | 読書 | Trackback | Comments(6)

2015年9月4日 詩のこころを読む 茨木のり子氏著 hondana

この歳になって、今更ながらではありますが、
岩波ジュニア新書で出されている、詩人茨木のり子氏のご著書、
“詩のこころを読む”を読みました。
1979年に第1刷が発行されてから、
今年初めに第76刷めを発行した、まさにロングセラー。
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詩を読むということを、私自身はあまり好まないので、
読書と言ったときに、
詩集にはあまり手を出しません。

でもこの御本は、単なる詩集ではないところに心が動き、
読んでみることにしました。
茨木のり子氏によって選び出された詩と、
それに対する茨木氏ご自身の解説、感想、そして、
派生して思いを馳せるあれこれを添え書きして、
まとめた形になっています。

「あらためて私の好きな詩を、ためつすがめつ眺めてみよう、
なぜ好きか、なぜ良いか、なぜ私のたからものなのか、
それをできるかぎり検証してみよう、
大事なコレクションのよってきたるところを、
情熱をこめてるる語ろう、
そしてそれが若い人たちにとって、
詩の魅力にふれるきっかけにもなってくれれば、
という願いで…」(「はじめに」より)
、お書きになったとのこと。

まさにその通りで、どれどれ…と読み始めれば、
それぞれの詩に対する、茨木氏の想いに引き込まれて、
ついつい夢中になって、読み進めてしまうのです。
語りかけるように書かれた言葉ひとつひとつが、美しく紡がれて。
特別な言葉ではないのに、読んで心地よくなることにもまた、
感銘を受けて、引き込まれていくのでした。

先日、友人たちとのランチのお席で、この御本に感動した話をしました。
そうしましたら、
「あ~あの本は名作よ。中学生の時に父に勧められて読んだわ」
と話してくれた友がありました。
遅ればせながらでも、いま、この御本を知ることが出来て良かったと、
なぜだかホッと安心しました。

本日は、美味しいもののお話ではありませんが、
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by oomimi_usako | 2015-09-04 17:43 | 読書 | Trackback | Comments(2)

ニューヨークのとけない魔法 岡田光世氏著

「ニューヨークは孤独な大都会のはずなのに、
人と人の心が触れ合う瞬間に満ちている。
飾ることなく、ごく自然に、笑顔や言葉を交わし合える。
だから私は、この街に魅せられる。(はじめに、より転記)」

一昨年の私のNYの旅。
CSIシリーズではCSI:NYが一番好きだし、
キャッスル(Castle)も好きだし、
SATCも結構好き。
TVドラマばっかり!!でもなくて、
Pinterestでは、NYの景色をコレクションしているし、
もちろん、以前から興味のある゛街”ではありました。
その旅のメインは、殿の御里帰り(?)とMLB観戦。
空いた時間で、街歩き。
買ったり食べたりは、東京とほぼ同じようですが、
あの街の気配に、何故だかとても魅かれました。
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岡田光世さんの著書〝ニューヨークのとけない魔法(文春文庫)”を読みました。
NYの街で、筆者が体験したそれら一瞬の出来事を104話。
ひとつひとつに、印象深い英語のワンセンテンスを注記しながらまとめた御本です。
あの街角で、
あの地下鉄の駅で、
と、記憶を辿り、情景を思い浮かべながら読み進めていくと、
またNYに行きたいなあという思いが、
ふつふつと湧いてくるのでした。

いえいえ、その前に…
104のセンテンスを、きちんと全部覚えなくてはいけませんね。

usako補足>この御本には続編が数冊あります。
全部のセンテンスを覚え〝られ”たら、かなりすてきな旅が出来そうです。

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by oomimi_usako | 2015-06-03 16:51 | 読書 | Trackback | Comments(6)

イソップ寓話の経済倫理学 竹内靖雄氏著 PHP文庫

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読書の時間を真面目に確保するのは、なかなか難しいことです。
私が最も理想とする読書は、
自分の書斎で、
机の上に本を開き、
一字一句をしっかり読み進めて読解してゆき、
読み終えた時に、印象に残った箇所を思い出しながら、
感想文が書ける、
そのような読み方をしたいと、いつも思っています。

しかしながら、読書が仕事でない限り、
それはなかなか難しい。
それで、不本意ながら、電車の中だの、家事の空き時間だの、
何かの待ち時間だのの細切れ時間を継ぎ合せて、
一生懸命本を開く時間を作っています。
この読み方だと、長編は世界に浸りづらいのでなかなか手が出せません。
短編集だの、〝どこから読んでも読みやすい”と謳っている御本ばかりに、
手が伸びます。

ここしばらく、お外での待ち時間の多くある日々を過ごしておりましたので、
そのお伴になってくれたのが、〝イソップ寓話の経済倫理学(竹内靖雄氏著)”です。
タイトルはこうですが、なかなか親しみやすい内容で、
イソップ以外にも古今東西さまざまな寓話を、テーマを決めて集めてきて、
その解説を著者の感想も混ぜながら紹介。
出典は、マヤインカ神話伝説、インドのとんち話、荘子、孟子、日本の昔話や怪談、今昔物語から、徒然草、果ては池内紀氏の幻獣までにおよびます。
解説に、ちらりと混ざる、現代社会に向けての著者のボヤキも、
そうそう!と共感出来るものやら、あらあらと苦笑出来るものまであって、
楽しめました。

どこも混雑するGWには、
おうちでゆっくり、
買いだめしてある(結果的に溜まってしまった!)御本を読み耽りたいものだと思う、今日この頃です。


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by oomimi_usako | 2015-04-28 10:16 | 読書 | Trackback

近所の犬 姫野カオルコ著

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手渡された瞬間、まずこの表紙に惹かれました。

パラパラと頁を繰りながら、

内容にも、すぐに心がくすぐられました。

そして、

閉じた裏表紙に、

早く読みたい、いえ、読まなくちゃと、急かされました。
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こちらの御本、先日、とある集まりで紹介されたものです。
姫野カオルコ氏については、お名前は存じ上げていたものの、
受賞作はじめ、著作は読んだことがありませんでした。
どんな作風?私の好みかしら?
などと、普段の選り好みが始まるより先に、
この表紙に、搦め捕られた次第。

わんにゃん好き、それも筋金入りなご様子。
ご自宅で飼えないかわりに、ご近所で彼らに出会うことを、
格別楽しみにお過ごしの日々。
それを、昔の記憶や、思うところを織り交ぜながら綴られています。

単に、犬猫好きの犬猫日記という枠を大きく越えて描き出される、
著者自身の機微に、読み応えを感じる一冊です。

カバーを外すと…
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本体にも、心くすぐられます。


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by oomimi_usako | 2015-02-07 12:40 | 読書 | Trackback | Comments(6)


日々のあれこれと、美味しいものの記憶。


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