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by oomimi_usako
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今月の歌舞伎座では、昼の部の通し狂言新書太閤記を観ました。

昭和14年(1939)12月の歌舞伎座が、初演のお芝居です。
原作は吉川英治氏で、その年のお正月から新聞紙上に連載されて
大人気となったものを、先代(六代目)菊五郎丈が、連載中から
歌舞伎として作り上げました。
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いままで何度も上演されてはいるものの、七代目の思い入れを
たっぷり詰め込んで、今回の上演となったようです。
大筋としては、良く知られた秀吉の出世物語なので、あたらめて
あらすじを追う必要はありません。
その分、セリフをよく聞き、役者さん方の表情や仕草を注視して、
お芝居そのものを楽しむことが出来ました。
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台詞のテンポもちょうど良くて、話の展開の早いこと早いこと!
でも、それらに決して無理はなく、むしろ快く舞台にのめり込めました。
その結果、もしかしたら、今の歌舞伎が見直すべき点は、ただひとつ。
テンポだけなのかもしれない…などとも思えてしまいました。

さて。
舞台上では、七代目菊五郎丈が“最初から太閤殿下”の雰囲気を
醸し出している、ということだけには、片目をつぶる必要があります。
秀吉を描いた物語は数々あり、今日に至るまでに様々な角度から様々な
秀吉像が描かれてきました。
秀吉、といったときに、教科書の絵ではなくて、ある役者さんの
お顔が浮かんでくるという方も多いことでしょう。
でも、すべては後の世の人の、想像にしかすぎません。
菊五郎丈は、いままでなんとなく作りあげられてきたイメージとは、
凡そかけ離れた秀吉を演じていましたが、この通し狂言をじっくり
観ているうちに、なんだかそれが新しい秀吉のイメージとして、
塗り替えられて定着してしまったような気がしています。

また、今回は、あれこれ工夫をされながら、足したり削ったり、
たぶんお稽古をなさりながらも舞台をまとめてこられたのでしょう。
最初に出来たちらしには、“庄内河畔より、中国大返しの場まで”と
記されていて、役名をみると浅井長政が登場するはずでしたが、
初日にはそれらが変更されていました。
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すでに上演を重ねた演目も、磨き、練り上げることにより、より一層
見ごたえのある面白いものになって行くのだと、実感できる舞台でした。
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usako補足その1>錦之助丈、御病気のため休演。心配です。

usako補足その2>歌舞伎座と言ったら人形焼。
毎回飽かずお土産に買い、それとは別に、幕間のおやつにと、
焼き立てを買います。
ハフハフしながら食すのがまた、かくべつかくべつ。
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by oomimi_usako | 2016-02-26 17:47 | 歌舞伎やお芝居見物 | Trackback | Comments(2)