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日々のあれこれと、美味しいものの記憶。


by oomimi_usako
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4月2日に初日を迎えた、新生歌舞伎座の四月興行
私が観劇したのは、あと数日で千秋楽を迎えるという頃でした。
迷って迷って選び抜いた(おおげさ!)第二部は、
今まで観てきた中でも、一、二を争う贅沢感を感じるような配役でした。
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第一幕は、弁天娘女男白波(べんてんむすめめおのしらなみ)、通称白波五人男。
まずは、浜松屋見世先の場。

尾上菊五郎、市川左団次、松本幸四郎、中村吉右衛門、坂東彦三郎・・・と揃った舞台は、良いの悪いの言うのは全くヤボというものです。
お馴染みの弁天小僧浜松屋の場面は、もちろんご見物の方々は、先の先までご承知。
その上でなお、次に出るセリフも、起きるハプニングも、すべてを心待ちにするワクワク感に、客席は満ち溢れていました。

続いて、稲瀬川勢揃いから、極楽寺山門、そして土橋まで。
今回確保した二階席東寄り最前列は、なんと言ってもこれを観る・・・いや眺めるため。
心地よく流れるセリフ(ツラネといいます)を堪能しているうちに、
あら不思議!
菊五郎丈に梅幸丈の面影が、三津五郎丈に先代の面影が、そして彦三郎丈には、羽左衛門丈の面影がたぶってみえてしまいました。
こうした経験が出来るのは、早くから歌舞伎を見始めた私の財産とも言えるもの。←ちょっと自慢げ。
それだけ役者の皆さまも、歳を重ねられたと言うことですが、
どうやらそれだけ私も、歳を重ねていると言うことですね・・・あらら。

そうそう、がんどう返しの菊五郎丈、
御年齢を物ともせずお見事で、極上々吉。

でもね、このお話、通しでみるのが一番面白いのです。
青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)”と言いまして、
河竹黙阿弥が、三代豊国の描いた錦絵に発想を得て書いたお芝居です。
今回もお芝居の中で、突然登場して大屋根から落とされてしまったものを青砥左衛門藤綱が拾うことになる“胡蝶の香合”など、通しでみれば、経緯がはっきり見えてくるというものなのです。
ご見物側の、“寝ずに観られる忍耐力”と、興行側の“思い切りのよさ”があれば、実現することでしょうけれど。

第二幕 忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)通称、将門
舞台わきの山台の上で語られる、常磐津の名曲将門にのって、
坂東玉三郎丈と、尾上松緑丈の美しい踊りが見られます。
このお二人の組み合わせで拝見するのは、私は初めてです。
幕開き、闇に包まれた広い歌舞伎座で、すっぽんをせり上がって来て、
本火のろうそく二本だけの灯りの中、ご見物の視線を吸い込みながら雰囲気を漂わせるのは、玉さまならでは。
松緑丈も、キビキビとした動きがよくて“なかなかいい役者になってきましたねえ”と言う感じでしたが、とにかく最初からお仕舞いまで、うっとり玉さまに見惚れておりました。
最後に、屋体崩しと呼ばれる、セットのお屋敷を舞台上でそのまま崩していく演出が観られます。
私はこの演出が、とても好きです。

それにしても、この日は、終演後、なんだかとっても疲れました。
疲れていても、元気が無くても、
とにかく歌舞伎は私にとっての栄養ドリンクみたいなものなので、
却って元気が出るのが、常なのですが。
思うに、
劇場内は、上へ下への大混雑だし、
お芝居は、三部制で忙しないし、
チケットは、地下と地上を行ったり来たりしないと発券できなくなってしまったし、(今までは、入り口脇でチケットを発券して、そのまますぐに入場出来たのです)・・・。
再び歌舞伎座でお芝居が見られるようになったのは、とても嬉しいことですが、
落ち着いて、じっくり“お芝居そのものを楽しめる”ようになるには、
あと何ヶ月待てば良いのでしょうねえ。

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私の手元の四月歌舞伎のちらしには、あの方のお名前がありました。
“問われて名乗るもおこがましいが・・・”
記憶を手繰り寄せると、響き渡るお声が聞こえてくるようです。

本日は長文にお付き合いくださいまして
ありがとうございました。
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by oomimi_usako | 2013-04-26 12:48 | 歌舞伎やお芝居見物 | Trackback | Comments(10)
今日3月27日。
午前中、涙雨。

お昼前に銀座通りで、歌舞伎俳優勢ぞろいの御練りが行われたあと、
歌舞伎座では、歌舞伎座新開場の杮葺落記念式典「歌舞伎座開場式」があり、
私もご招待いただき、出席してまいりました。
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喜び、
哀しみ、
落胆、
そして、待ち遠しさ・・・。
この三年の間に私達に訪れた、
歌舞伎をめぐるすべての事柄が、
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その扉が開かれた瞬間に、
音をたてて吸い込まれていくような錯覚にとらわれました。

More  歌舞伎座は、以前と変わらず、私達を迎えてくれました。
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by oomimi_usako | 2013-03-27 21:06 | 歌舞伎やお芝居見物 | Trackback
ちょうど秋の気配が漂いだした頃から、
銀座の街を歩くたびに、
“あの”場所がどうなっているかを見に行きたい衝動に駆られていました。

見たい気持ち半分。
見たくない気持ち半分。
そんな折、先月(10月)28日に、新しい歌舞伎座の起工式が行われたというニュースが流れました。
設計は建築家、隈研吾氏。
新しい建物は、瓦屋根と唐破風のある劇場棟と、その後ろに29階建てのオフィス棟が建つ複合ビルになる予定だそうです。
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もう影も形もない旧歌舞伎座ですが、
舞台に使われていたヒノキの木片をいただきました。
どうか、
玉さまのお衣装の裾が、ふぅんわり・・・と、
掛かったところでありますように。
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そっと指先ではじくと、
乾いた音のあとに、微かに足拍子が聞こえたような気が
いたしました。
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usakoの野望>あの界隈で、29階建ての高さがあると、ちょっとしたランドマーク。
てっぺんには是非、歌舞伎座のしるしである鳳凰のモニュメントを、載せて欲しいなあ。(お品の良い感じでね!)

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by oomimi_usako | 2010-11-20 10:14 | 歌舞伎やお芝居見物 | Trackback | Comments(14)
昨日、用事があって銀座に行きました。
四丁目の交差点に立った時、
晴海通りをそのまままっすぐ進んで、歌舞伎座を見に行きたい衝動に駆られました。
でもそこは、グッと我慢。
だって、私はもう、
今月の初日でサヨナラを済ませたのですから。(へんなところでがんこもの)
見れば見るほど
寂しくなるだけです。
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そんな私にも、昨日今日は否応なしに
歌舞伎座のことを伝える新聞記事やニュース報道が
アクの強い、でも馴染み深いあの建物を
みせてくれました。
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今月の歌舞伎座は三部制なので、第三部の終演は夜10時前くらいになります。
あと、一時間弱で、
最後の千秋楽が幕を閉じます。

みとせのちの
   ひのきのかほり おもいつつ
      こびきのはるの ちりゆくをみる
         (かぶきざずきの うさぎいちわ よみけるうた)

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by oomimi_usako | 2010-04-28 21:03 | 歌舞伎やお芝居見物 | Trackback | Comments(4)
それなりの歌舞伎観劇歴がありますが、実は初日の観劇は、あえて避けてきました。(台詞が入っていなかったり、舞台進行に意外に手間取ったり、舞台写真がまだ出来ていなかったりするため)
今月で、本当のほんとうに閉場となる歌舞伎座。
そこで、最後に選んだのが、未体験の初日、第三部でした。
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初日というのは、いつもこんな風なのでしょうか?
不思議な雰囲気なのです。
お客様が、
観慣れておいでなのか、そうでないのか?
好きなのか、そうでもないのか?
年齢層は高めですが、でも中日頃の落ち着いた感じではないのです。
まあ、これも経験ということにしておきましょう。
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最後を惜しんでか、俳優祭に匹敵するほどの豪華出演者。
今日はもう、観劇後にあれこれ申しません。
最後の最初を、心ゆくまで楽しむのですもの。
・・・と、思ったけれど、やっぱりいろいろ書いてしまいましょう。
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一幕目は実録先代萩。
芝翫丈、いろいろ難あれど、とにかく出演されることに意義あり、といった感じで、一座を引き締めておいででした。
千代松役の宣生くん、化粧したお顔が、お母様(三田寛子さん)そっくりです。

二幕目は、待ってましたの助六由縁江戸桜
大好きなお芝居です。
その昔、受験勉強をしながら、当時かかった幸四郎丈の助六の劇場中継を、カセットテープに録音して、聞いていたのでした。
そのため、助六のせりふは、日本史の年号よりもしっかり記憶。
今は少々穴あきではありますが、それでも、一人全役こなせます。
今回は、
口上から海老蔵丈という大サービス。
助六&揚巻は、團十郎丈玉三郎さま
玉三郎さまの揚巻は、御酒に酔って船のようですが、私はその玉三郎さまに酔いしれました。
前半は、ひたすら美しいお姿に感激。
そして、後半は、出よう出ようとする助六を必死に抑えるしぐさが、玉三郎さまがなさるとちょっと“お姉さん的”で、とても好きです。
くわんぺら門兵衛には、仁左衛門丈
福山のかつぎが、三津五郎丈
新兵衛が菊五郎丈
そして通人が勘三郎丈という、恐ろしいほどの配役。
まあ、くわんぺら門兵衛に対しては、傾城の皆さまから
“あの愛嬌のない顔をみて、皆さん笑わんせ・・・”
という台詞が来るのに、少し不似合いな男前でしたが。
そうそう、勘三郎丈の通人は、ご想像の通り“やって”くれます。
海老蔵丈&小林麻央さんネタもありますので、どうぞお楽しみになさってください。

夢か現か幻か・・・
“夜風も強うございます。お気をつけて・・・”
という、玉三郎さまの台詞は、
そのままお客様にも向けられて。
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そして・・・
歌舞伎座での私の観劇は、これでおしまい
となりました。

More 4月30日に・・・
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by oomimi_usako | 2010-04-02 23:59 | 歌舞伎やお芝居見物 | Trackback | Comments(8)
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歌舞伎座難民となるまで、あと73日。
三月四月は、なんと三部制(注:通常歌舞伎座は、昼11時からの部と夕方4時半からの部の二部制)にして、大儲けの、お名残を惜しむ歌舞伎座です。(つまり二回転営業を三回転営業にしているわけですね)
出来れば最後の最後まで、いつもどおりの歌舞伎座であって欲しかった・・・
永く通った方々は、そう思っているに違いありません。
わさわさして落ち着かない中での観劇は、少々閉口いたします。
お食事休憩と、館内をぶらぶら出来る小休憩を挟んで、ゆっくり観劇出来るのは今月が最後です。

選んだのは、もちろん夜の部
お目当ては、籠釣瓶(かごつるべ)の玉三郎さまです。

一幕目は、壺坂霊験記
劇評でも良いと書かれていた坂東三津五郎丈、こういう柔らかなお役が似合います。
幕引きの、めでたしめでたしの踊りもさすがに美しい、三津五郎さんです。
中村福助丈は、やっぱり声が高すぎてキンキンすることがあるのが、気になりました。

この演目には、舞台転換が何回かあります。
普通、演劇には、そのための“暗転”という状態があります。
でも、歌舞伎には、暗転はありません。
こういう場合には、黒幕が下りてきて、暗転の代わりをいたします。
以上usakoのヒトミミメモでした。(?)

二幕目は、マックカフェ・・・ではなく、高杯(たかつき)
長唄狂言ですが、ストーリーも解りやすく、また楽しく華やかなひとまくです。
この幕からご出演の坂東弥十郎丈、私が歌舞伎座へ向かう時に、ちょうど昭和通りを同じ信号で渡って楽屋入りでした。
街を歩いていてお見かけしても、TVタレントさんのお顔は、ちぃ~ともわかりません。
でも、歌舞伎役者さんなら、バッチリ、すぐわかります。
そうそう、この日は、俳優の渡辺えり子さんもご観劇でした。
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待ってましたの三幕目は、三世河竹新七作、籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)全四幕七場。
私が初めてみた花魁八橋は、今は亡き歌右衛門丈佐野の旦那は、先代勘三郎。世に言うゴールデンコンビ)のものでした。
今回は、坂東玉三郎さま。
花道を、一瞬にして、白粉の香が漂う吉原に変える、八橋の花魁道中。
そこに忽然と現れる世界の中に、2010年の私を置きたかったから・・・
艶然たる微笑みを、この歌舞伎座で見ておきたかったから・・・、
取ったお席は、そのための場所、花道脇の内側
佐野の旦那でなくても、ため息の出る艶やかさの玉三郎丈でした。

片岡秀太郎丈、いいですねえ。
仁左衛門丈も、この手のお役が良く合います。
鮮やかな手さばきで、着物を着替えるシーンは、何度見ても惚れ惚れします。

この演目にある“見染めの場”は、同様のものが歌舞伎の中には、たくさん出てきます。
たぶんこれだけを研究しても、面白い論文が書けそうなくらい。
今の世でいう、“一目惚れ”より、もう少し深い意味があるように思えるのは、
それぞれの結末に必ず存在する悲劇を知っているからでしょうか。
いずれにしても、悲しい結末の場面でもなお、美しい玉三郎さんに、今回もうっとりの観劇でした。

usako補足>三月も四月も、幸いにしてチャンスがあり、観劇の予定です。
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by oomimi_usako | 2010-02-19 23:29 | 歌舞伎やお芝居見物 | Trackback(1) | Comments(8)
あと残り100日強の歌舞伎座へ。
今月は昼夜どちらにしようかと、大いに悩んだ末の昼の部でしたが・・・。(各演目のあらすじなどについてご興味のある方は、公式HP歌舞伎美人をご参照くださいね)
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まずは一幕目
操り三番叟(あやつりさんばそう)
若手で踊る三番叟は、皆さん動作がキビキビしています。
観ていても、何だかとても爽やかでした。
二幕目
新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)より野崎村
お芝居の中に、当時の人々の生活の一コマ一コマが垣間見えるものは、特に好きです。
この野崎村には、髪を整える場面、お料理をする場面、お灸をする場面などがあって、本筋とは別な部分も楽しい演目。
今回の配役は、お染が片岡孝太郎丈、お光が中村福助丈です。
どう見ても、お光が二人に見えましたけれど。
先代中村勘三郎丈(中村勘太郎くんや中村七之助くんのおじいちゃまということです)が、お歳を召されても可愛いお光を演じていらっしゃいましたのが、ふと思い出されました。
そして、若い頃はなんとも思わなかったラストシーン
歳を経て、ちょっとホロリと来るようになりました。
お光のキモチがなんだかわかるのよね~、えへへ。
この演目の後半、お外の寒さに比べてとても暖かい歌舞伎座ゆえ、午睡の方多し。
皆さんお休みになっても良いですから、どうかイビキだけはやめてね!
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三幕目
身替座禅(みがわりざぜん)
今まで、一体何回観たことか。
でも、おもしろい筋ですし、大名とその奥方の配役によって、その都度楽しい舞台になります。
歌舞伎初心者の方には、お薦めの演目です。
今回は中村勘三郎丈と、坂東三津五郎丈コンビ。
いつもより、ちょっと優しい奥方様でした。(三津五郎さん優しいから?
今までみた中で一番恐かったのは、團十郎さんかしら?(團十郎さんも優しいと思うけれど)
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そして、昼の部の“歌舞伎座”は実はここまで。
続く四幕目は、“歌舞伎劇場”になるので、ちょっと“気持ち”と“観る目”の切り替えが必要です。
これをしないと、かなり厳しい観劇となりますので、今月このあとご覧になる方は要注意!
幕間にみつばちのモナカアイスを食べる予定のない方は、一旦歌舞伎座を出て木挽町をぐるっと一周していらしても良いかもしれません。(お出になる時は、チケット半券を忘れずにお持ち下さい。)
四幕目
宮藤官九郎氏、作、演出の大江戸りびんぐでっど
まあ、長年の歌舞伎ファンの方にはおなじみの、“俳優祭”の“お楽しみお芝居”が、このタイミングで見られたと思えば宜しいかと。
見終わった後、三幕目の身替座禅の完成度の高さを改めて実感したり。
蜷川演出十二夜の方が、元はイギリス劇なのに歌舞伎らしかったと思い出してみたり・・・。
歌舞伎に新しい風は常に必要だと私も思いますが、“新しい”の意味を間違えないように気をつけないといけません。
ただ、歌舞伎役者さん方の、演技力には、感服しました

usakoの独り言>今年の歌舞伎観劇の締めくくり、これは、隼町のほうが良かったかもしれません。
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今月の観劇お弁当。
常備菜ばかり集めたちょっと地味めなお弁当。
お見せするほどではありませんが、コメントいただくので・・・。

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by oomimi_usako | 2009-12-15 21:43 | 歌舞伎やお芝居見物 | Trackback | Comments(12)
今月の歌舞伎座は芸術祭十月大歌舞伎
私の選んだのはもちろん昼の部です。
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一幕目は、トラディショナルな毛抜ですが、配役がちょっと面白い。
粂寺弾正が坂東三津五郎丈、小原万兵衛は錦之助丈。
いつもとちょっとちがうお二人の姿。
それぞれ無難にこなされていて、これはこれでなかなか良いかも。
玄蕃の団蔵丈、いつもの雰囲気で場を引き締めておられました。
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そして一番のお楽しみは二幕目
蜘蛛の拍子舞。花山院空御所の場
幕があくと目にも鮮やかな紅葉に、期待が高まります。
坂東玉三郎さまのご登場は、スッポンより蝋燭の本火に照らされて。
病鉢巻もあでやかな菊之助丈との組み合わせは、ひたすら美しく、私は夢の63分を過ごしたのでした。
たいそう芝居上手な大蜘蛛も登場します。
英語の副読本で読んだ、蜘蛛男のお話を、何故か思い出しました。
ラストシーンの玉三郎さまの変わりようも凄まじいですが、怖くなっても素敵な玉三郎さまでした。
出来れば次回は貞光を橋之助でお願いしたいところです。
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三幕目、心中天網島は配役もコンサバです。
何度も観たい方もお在りでしょうけれど、たまには違う配役で、私は観たいと思います。
四幕目、音羽嶽だんまりは、松緑丈ご長男藤間大河くん御披露目の口上あり。
松緑丈のご子息が初お目見えとは、月日の経つのは早いもので…。
大河くん、立派な役者さんになってね。
私は、あなたのおじいちゃま(辰之助)の三人吉三が大好きでしたよ。
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 (↑12月の演目です。なにやら妙な幕がある・・・大江戸りびんぐでっど?野田版鼠小僧?)
今日はお隣のお席に、群馬から毎月ご観劇においでになるという年配のご夫婦がおいでになりました。
遠いところから、本当に良くお越しになるものだと、芝居好きとはこういうものだと、そんな風に思いました。
そしてまた、いままで、あまり考えなかったことですが、歌舞伎観劇の環境としては、私はずっと贅沢な思いをしているのだと、ふと気づきました。
中学・高校生の頃から、お授業のあと制服を着てフラフラ東銀座まで出掛けてきたり・・・
大学の授業が早めに終わると、観劇にきたり・・・
会社を午後半休して(=さぼって)銀ブラ後に夜の部を見たり・・・
もちろん定時に退社して、息せき切って駆けつけて、夜の部を途中から観たり・・・
お芝居途中で、絶対居眠りなんぞはしないけれど、でも、なんだかもっともっと大切に、観劇しないとイケナイのではないかしら?
・・・などと、あと199日という電光掲示板を見ながらちょっとおセンチな気分になった、今日の観劇でした。
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by oomimi_usako | 2009-10-14 21:59 | 歌舞伎やお芝居見物 | Trackback | Comments(12)
今月の歌舞伎座は九月大歌舞伎
夜の部を、二階東桟敷で観劇してまいりました。
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一階桟敷も良いですが、二階桟敷の方が、開放感があります。
特に東の桟敷席は、花道を正面から見られる穴場。
お芝居だけでなく、見納めの歌舞伎座客席内を眺めて楽しみたい方にお勧めの場所です。
ご興味ある方はぜひどうぞ。
ただし、上手際と義太夫は少々見えにくいので、演目によってはご注意ください。
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さて、一幕目は、通称「稲妻草紙」すなわち浮世柄比翼稲妻(うきよづかひよくのいなずま)。
山東京伝の「昔語稲妻草紙」を元にした鶴屋南北作のお芝居です。
そこから“鞘当”と“鈴ヶ森”の二幕。
おうむ石として有名な場面もあるくらい、そのせりふは南北特有で、七五調の気持ちが良いものです。
そのため、役者さんの口跡はおのずと美しくなければなりません。
染五郎丈と、幡随長兵衛役吉右衛門丈、共に上々吉です。
夜の鈴が森の場面で、ここはどんな景色かと訪ねられた駕籠かきが答えて曰く
「安房、上総が良く見える・・・」
成程当時はそうかもしれない、と思いつつ、今度は幕切れのチョン(=柝の音)で、黒幕が落ちた書き割りを見てみれば、そこに広がるのは荒涼とした野っ原。
現在の鈴が森あたりからは、まったく想像のつかない当時の景色に思いを馳せられるのもまた、歌舞伎観劇の醍醐味であります。
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二幕目は、十八番の「勧進帳」。
今回は、松本幸四郎丈、中村吉右衛門丈、市川染五郎丈というゴールデントリオご家族競演でした。
気品のある弁慶と、美しい義経、そして優雅な富樫というなんともエレガントな勧進帳でありました。
と、同時に、弁慶の六方を真側面からみられたことも大変嬉しいことでした。
そうそう、“判官御手を~”のくだりでは、義経と弁慶の距離がもう少し近い方が、私は好きです。
ご覧になった皆様はどう思われたでしょうか?
(歌舞伎座裏はこんな感じです↓)
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三幕目は、「松竹梅湯島掛額(しょうちくばいゆしまのかけがく)」。
吉祥院お土砂(どしゃ)”と“櫓のお七”の場面の二幕。
いわゆるお楽しみの演目(=コメディ)です。
お土砂の場では、昔から(=初代吉右衛門が、その父歌六から受け継いだようです)、舞台と観客が一体となるようなちょっと楽しい趣向があります。
さらにさらに、福助丈の人形振りもお楽しみ。
深く考えずに、楽しく見ませう。
幕切れのチョンで、劇場内がいっせいに明るくなると・・・
舞台は一面雪の白。
花道のお七の着物は
そして、桟敷から見渡せる、客席をぐるり取り囲む鳳凰模様の提灯が、これまたくいっせいに灯り・・・
目のご馳走のような今月の観劇にも幕が引かれたのでございました。
さて、来月は、玉三郎さまの舞踊が目のご馳走です。
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usakoのちょっと残念なお話>今回観劇していてちょっと驚いたことがありました。
弁慶が勧進帳を読み始めると、富樫がそれを覗き込もうとする場面。
はっしの呼吸が楽しみなあの有名な場面です。
「きたきたきたーーー」
と、思っているところに、なんとなんと、客席から笑い声がおきました。
なぜ?どうして?ここで笑いが?
緊張感感じる場所なんですけれど。
緊張しすぎて笑っちゃったのかしら?
お年を召した方々でしたが。
クリスマスのハレルヤコーラスで、ラストの無音の一瞬に、誰かがガサッと楽譜を落としてしまったような、そんな妙に残念な感覚が残ったusakoでした。

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usakoのおまけ>今日の観劇弁当。by usako亭
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usakoの補足>ブログお仲間のきなこの母さまからのご質問。
歌舞伎揚げと歌舞伎の関連については、歌舞伎揚げ本舗天乃屋(本社:東京武蔵村山市)のHPをご覧下さいませ。

☆毎日更新ちょうど半分経過しました!
2008年9月15日の記事は→こちら
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by oomimi_usako | 2009-09-15 16:00 | 歌舞伎やお芝居見物 | Trackback | Comments(10)
まだまだお昼間の暑さ厳しい木挽町界隈。
でも歌舞伎座の中には、時折、ひょ~っとひんやりした風がどこからともなく吹いてきます。
今月の歌舞伎座は、毎年恒例三部制の八月納涼大歌舞伎
今年でこの三部制も、二十周年だそうです、年月の経つのは本当に早いものですね。
昼夜二部興行制が常の歌舞伎座で、この三部制が登場した当時は、結構斬新な感じがしました。
いつもの長丁場より、初心者の方でも我慢できそうな短めの上演時間。
それゆえ、私も友人を誘っては、歌舞伎普及に微力ながら貢献(?)したものです。
新しい歌舞伎座になったら、もうひと月位、どこかで三部制があっても良いのではないかと、私は思います。
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一幕目は、原作が三遊亭円朝口演の、真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)、怪談です。
少しずつ観客を、おっかなびっくりの世界に引き擦り込んでいく芝居運びは、なかなかのもの。
わかっているはずなのに、お仏壇の鉦のチーンという音で、思わずびっくりさせてもらいました。
豊志賀という、顔に出来物が出て死んでしまうお師匠さんを中村福助丈が好演しています。
こういう役がなぜかハマりますね。
そのお相手は、中村勘太郎丈ですが、お声がだんだんお父様の勘三郎丈にそっくりになってきました。
かつて、先代勘三郎丈の当たり役を、当時の勘九郎丈(現:勘三郎丈)がなさるたびごとに、
「お父様とそっくりになっていらしたわ~」
と、思って観ていたのが、ついこの間のことのようです。
それがまた、真夏の夢のように再来したのでした。
       (コチラ↓は、歌舞伎座の怪談・・・いえ、階段です。)
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二幕目は、河竹黙阿弥作の船弁慶
中村勘三郎丈が、静御前と平知盛の霊をなさるのは、あまり見たことがないので、ちょっと楽しみにしていました。
隼人君も駿河次郎役でご出演。
皆さんメリハリのあるお芝居で、拝見する舞台上が楽しいのは尤も。
でも今回の配役では、舞台裏(=楽屋)もちょっと楽しそう・・・と、思ってしまう、無邪気な歌舞伎ファンの観劇でした。
この電光掲示板、歌舞伎座らしからぬ風情ですが、記念撮影の一大ポイントになっています。
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by oomimi_usako | 2009-08-18 21:00 | 歌舞伎やお芝居見物 | Trackback | Comments(6)