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日々のあれこれと、美味しいものの記憶。


by oomimi_usako
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クリスマスに歌舞伎観劇

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私の、今年の歌舞伎の見納めは、
歌舞伎座の新開場柿葺落十二月大歌舞伎の千秋楽昼の部となりました。
演目は、仮名手本忠臣蔵で、大序、三段目、四段目、道行。
この内容は、先月見たものと全く同じです。
でも、出演する役者さんが全く違いますので、
同じ演目を違う役者で見る楽しみを、今回は味わってみることにしました。

まず大序(=序幕)の、鶴岡八幡宮兜改めの場。
ゆるりゆるりと定式幕が開いて行きます・・・
と、そこには、先月より明らかにスリムな体型で、お肌のぴちぴちした、小顔な皆さまが並んでおられました。
そう!
今月は、若手で固めた忠臣蔵。
引き締め役に、おかる役の坂東玉三郎さまと、由良之助役の松本幸四郎丈が登場されているのでした。
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まず、大好きな尾上菊之助丈は、相変わらずキュッと締まったお口元がかわゆらしい塩冶判官。
先月同役をなさったお父さまの判官と比べると、体格は大いに違えども、とても良く似てらっしゃる・・・と微笑ましく拝見いたしました。

市川海老蔵丈の高師直役は、なかなかとっても良かったというのが正直な感想です。
私が苦手とする海老蔵丈のぎらぎらした男っぽい感じが、高師直というワルいお爺さんの皮にすっぽり隠されて、動きの良さや声の良さが際立って見えました。いままで海老蔵丈ご出演のものは、見るのを避けていたのですが、これからは、お爺さん役をなさる時に見に行かれそうです。

市川染五郎丈は、お父さまとそっくりのお声がとても凛々しいのですが、いつもよりちょっと抑え目のお芝居で、薄幸の(でも結果的に憂き目に合わずに済むけれど)若狭之助を好演されていました。でも、どうしてすぐ次の幕で、似たような別のお役が充てられているのかだけが、解せませんでした。
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それにしても、三段目の刃傷の場(いわゆる松の廊下の場面ですね)のきびきびとして素晴らしかったこと!舞台の上での緊張がどんどん高まると同時に、見ている側もどんどん緊張してきて、顛末はわかっているのに、どきどきしてしまいました。
そして四段目は、打って変わって静寂の中を流れる演技に、隋所に輝るものがありました。
また、幸四郎丈と花道上の若侍との掛け合いのところでは、役者さんたちの声が客席内に良く響き、声の残響が、天井から降ってくることにも気づきました。(こんなところで新しくなった歌舞伎座を感じたり出来るのですね。)

締め括りは道行。
玉三郎さまがおかるでご登場。
玉さまが醸し出す雰囲気は、まさに、腰元であったおかるの品の良い艶やかさ。
じっくりじっくり、ひたすら玉さまばかりを拝見していましたら、眼に残る美しい仕草のおかげで、この先半年ほどは(!!)玉さまのようにおしとやかに過ごせそうだと思ってしまうのでした。

そうそう、この日の観客席は、いずれの方々も舞台に集中していて、その点でとてもストレスフリーな観劇でした。まあ、さすがにクリスマスの日に歌舞伎を観ようと思う方々だけある、というものです。(そういえば、以前にも私は、クリスマス歌舞伎観劇をしていました。)

最後に、本日のまとめ。
いや~、若いって良いですね、やっぱり。。。


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by oomimi_usako | 2013-12-26 17:57 | 歌舞伎やお芝居見物 | Trackback | Comments(4)
11月の歌舞伎座は、新開場柿葺落(←まだやってます)吉例顔見世大歌舞伎。
仮名手本忠臣蔵の“部分”通し狂言がかかっています。
昼の部は、大序・三段目・四段目・道行まで。
仮名手本忠臣蔵といえば、日本人なら知らない人は居ないはずのお芝居ですが、
10月の義経千本桜と同様、竹田出雲・三好松洛・並木千柳による合作で、
最初は寛延元年(1748年)に、人形浄瑠璃としてかけられ、その後歌舞伎狂言に取り入れられたものです。
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大序には、文楽としての名残があります。
まず、“大序”という呼び方。
これは、人形浄瑠璃における序幕のことです。
口上人形が出てきて、登場人物と役者の名前を呼び上げるのも、そう。
それが終わって格調高い鳴り物(=天王立ち)と共にゆるりゆるりと定式幕があくと、
舞台上の登場人物が、みな頭を垂れていまして(寝ているわけではありません)
義太夫で名前を唄われると頭を上げる演出も、
人形から人間となって演技を始める、ということをあらわしています。

この幕において高師直は、当初中村吉右衛門丈の予定でしたが、仁左衛門丈休演に伴う配役変更の結果、市川左団次丈にかわっています。顔世御前(塩冶判官の奥方)に言い寄ったり、若狭之助をいじめたり、憎憎しさ満点で良いですよ。

桃井若狭之助は、中村梅玉丈。この方は、ちょっと薄幸な貴公子的お役がお若い頃から良くお似合いで、今回もすっかりハマっておられます。

塩冶判官は、尾上菊五郎丈。私が思う判官のイメージは、なぜかお父さまである尾上梅幸丈の雰囲気。なんとなく最近お姿も似ていらした菊五郎丈の判官は、そんなわけで、しっくり馴染む良い味を出しておいででした。あと十年後位には、尾上菊之助丈の良い判官が見られることになるでしょうね、楽しみです!
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三段目は、御存知! 松の廊下の刃傷事件。
この場面では、高師直役者のお芝居が、憎憎しければ憎々しいほど、刃傷の場が盛り上がります。
高師直が、いろいろ上手く行かないことがあるその鬱憤を、なんだかいつもイイ人オーラを出している塩冶判官に対して徹底的にぶつけてしまいます。その結果、判官はプッツン切れてしまうわけですが、ついにプッツン!となってしまった瞬間に、見ている側としては、なぜだかいつも、とても哀しくなってしまうのです。

この段の最後には、裏門の場というのがあって、早野勘平と腰元お軽が駆け落ちすることになる発端を描く場面がありますが、今回上演はありません、通しだっていうのにぃ・・・。
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四段目は、塩冶判官切腹とお城明け渡しの場面。
前の幕で、磨きのかかった悪者振りを熱演された左団次丈が、一転して良い人役でご登場。
なんたって左団次丈ですから、180度の転換をきちんとこなしておいででしたが、
それにしても、そんなに人材不足でしょうか?
顔世御前の芝雀丈は、可愛らしくて、はかなくて、上々吉。
東蔵丈も原郷右衛門でご登場されていますが、先月より御足の様子が目立たずに、安心して拝見できました。
城明け渡しの場面では、吉右衛門丈背後のお城の御門がだんだん遠ざかるように舞台演出があり、その距離が大きくなるほど悲しみが増していくお姿は、みているこちらもしんみりしてきます。
なんだか同じような雰囲気を、どこかで拝見したと考えていたら、それは、“俊寛”の幕切れでした。あちらも、吉右衛門丈のなさるのが、とても私は好き。
総じて、やはり由良之助は今回、吉右衛門さんで良かったのじゃないかと、思いました。
こうして四段目まで見終わったら、俄然五、六、七段目・・・と、続けてみたくなってしまったのでした。

おしまいは、清元の“落人”とも呼ばれる浄瑠璃“道行旅路の花聟”。
満開の桜に鮮やかな黄色の菜の花畑のなかで、駆け落ち途中の勘平とお軽の美しい一幕は、後世つけられた、デザートのようなサービス幕。
哀しい四段目のあとを、綺麗な舞台でお口直ししています。

ということで、今回も楽しい観劇が出来ました。
12月は、配役を替えた仮名手本忠臣蔵。
違いを楽しみたいと思い、それもまた昼の部を見に行く予定です。

いつものように、長々とした観劇記録にお付き合い下さいまして、
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by oomimi_usako | 2013-11-07 16:44 | 歌舞伎やお芝居見物 | Trackback | Comments(6)
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今月は、義経千本桜(竹田出雲、三好松洛、並木千柳合作、延享四年十一月竹本座初演)が、昼夜通しでかかっています。
夜の部に行きましたので、四幕目からの観劇になりました。

義経千本桜は、みんなが知っている源平最後の攻防戦や、義経静御前の物語のように見せかけることによって、お話に取り付きやすさを醸し出している狂言です。
義経から、物語は始まり(但し、歌舞伎の序幕は本当の序幕ではありませんのでご注意!)、おしまいも、義経が奥州へと下っていく(これも実は上演されたためしがない)という組み立てになっています。

しかしながらその中身は、実は、義経主役の物語ではありません。
その周囲に存在する人々に、主役のスポットライトを次々とあてながら、
親子、夫婦、主従、それぞれのつながりの、強さと脆さの両方と、さらに、
動物の親子愛まで織り交ぜて、紡いでいくスケールの大きいものがたりです。

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四幕目、木の実・小金吾討死。
いがみの権太は片岡仁左衛門丈。
お怪我療養のため、このあと11月12月のお休みが予定されていますが、舞台の上では、それとは解らぬご活躍ぶり。いろいろな方の権太をみていますが、実は私は仁左衛門丈のなさるのが一番好きです。線の細さと手足の長さが、私の持つ権太のイメージとぴったり合うんですね。

それと、小金吾には中村梅枝丈。最近お若い世代の方々が(私がトキメイテいた世代のお子さま方)が、どんどん大事なお役につくようになってきました。梅枝というと、今の時蔵さんが思い浮かんでしまいますので、若手の役者さんのお顔と名前もお勉強しないといけませんわ。その梅枝丈、好演されてますが、やはりまだまだこれからで、セリフを言うのに一生懸命という感じ。観客の心をもっともっと惹き付けるようなお芝居が、これから出来るようになってゆかれるのを、見ていくことが楽しみです。

そうそう、片岡秀太郎丈の小せん、御年を召されてもなお艶っぽくて、とても可愛らしく素敵でいらっしゃいました。


五幕目 すし屋。
この幕の設えを見るたびに、むしょうにお寿司が食べたくなります。
それゆえ、お寿司の樽に、討った首が入っているという話の流れを知っていてもなお、
すし屋が舞台にかかる時の観劇弁当は、いつだってお寿司です♪
前半は、笑いが起こる場面が続き、後半は、いつも自己中な人が、突然とんでもなく世の為・人の為ということをしたばっかりに、却って悲劇が起こります。

中村時蔵丈の、弥助&維盛二役の演じ分けが良い感じ。時蔵さんの、目と眉の間の距離が、シュッと変わるのです。

引き続き片岡仁左衛門丈がおつとめの権太は、上方バージョンと江戸バージョンがあり、もちろん今回は上方バージョン。着物や所作、鉢巻の締め方にも違いがあります。
権太が、身代わりに差し出す妻と子と別れるところから、弥左衛門の刃を受けるところまで、息もつかせぬ展開は、先がわかっているにもかかわらず、何度見ても引き込まれるところです。

若葉の内侍(わかばのないし)の東蔵丈、だいぶ以前からですが、御足が悪くていらっしゃるようですけれど、それでも舞台で奮闘されていました。

大詰 川連(かわつら)法眼館
配役は、中堅以上で固められていて、見ていて安定感のある幕です。
この幕のみどころは、なんと言っても狐忠信のケレンと早変わり。
過去の名優たちが、それぞれさまざまな工夫を重ねてきたケレンは、音羽屋風のものと猿之助風のものとに集約されて、今に至っているようです。
私は、後者の方は見ないので、実際に比べてみたことはありませんけれど。
で、狐が忠信の姿を借りた経緯を語るところあたりまでが、飽かず楽しめるところです。

忠信でも狐でも、やっぱり見るなら尾上菊五郎丈。
今回も大奮闘で、役者は体力勝負だなあとつくづく思います。
御歳が御歳ゆえ見ているほうがハラハラしてしまうので、そろそろ菊之助丈になさっていただきたいなあなどと、思ったり。

それから、いつ見てもかわゆらしい静御前役の中村時蔵丈。いまより更にお歳を重ねられても、可愛い赤姫さまをずっと演じていただきたいものです。

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ということで・・・
新開場直後の、あれもこれもの玉手箱のような演目揃いも良いですが、
やはり通し狂言をじっくり見るのも楽しいもので、
久しぶりに、お芝居見物らしい見物が出来て嬉しい一夜でした。

11月12月は、仮名手本忠臣蔵の通し。
通しと言っていますが、あいだ抜けしていますので、本当の通しではありません。
一日かけて昼夜を通してみる暇と、体力と、我慢強さがなくなってきた最近の私には、
11月には、おひる~。
12月には、よる~。
と、緩慢に、ゆるゆる楽しめる構成ではありますが・・・。
せっかくそういうことができるなら、
年末になると、“どれだけ好きなの?と思う位、あっちでもこっちでも討ち入っている忠臣蔵”より、桜姫や、妹背山や、今月の千本桜なんぞを、“正しい通し狂言”で、是非掛けて欲しいもの、と思う今日この頃です。(だから12月は見ないかも)
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ついつい歌舞伎だと、長文になってしまうのですよね。
申し訳ございません。
でも、最後までお目を通してくださってありがとうございました。
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by oomimi_usako | 2013-10-23 17:36 | 歌舞伎やお芝居見物 | Trackback | Comments(6)
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三月の開場式の頃よりも、
四月の公演の時よりも、
今月の場内は、ずっと落ち着きを取り戻していました。
以前と違うのは、お越しの方の殆どが、きちんと身を整えてお出ましであること。
まだ学校帰りに、セーラー服姿で観劇に出かけていた頃が、ちょうどこのようで、
ご年配の方々の素敵な装いを拝見出来るのも、
歌舞伎観劇のお楽しみの一つだったことを、ふと、思い出しました。

今回は、花道すぐ脇のお席での観劇。
花道を行き来する役者さん方の息遣いや、翻るお袖から届く風を、
間近く感じられる場所なので、とても好きなお席です。
出来たての花道から、ヒノキの良い香りがふんわりと立ち上っていて、
書割の鎌倉八幡宮の杜を見ながら、木挽町で森林浴をしたような気持ちになりました。
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さて、ここからは、御存知(?)usakoの観劇記録。
長文、平にご容赦ください。

舞台の方は、まず、一幕目が、梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)鶴岡八幡社頭の場。通称“石切梶原”とも呼ばれているお芝居です。
記念の興行ゆえ、役者さんはベテランが揃いました。
途中、“三浦大助(みうらのおおすけ)を頼って頼朝が逃げた”ということを知らせる書状が届く場面があるのですが、それを持ってきて帰るだけという奴役さえ、中村錦之助丈が御つとめです。
そうそう、実はこの三浦大助(舞台には全く登場しません)こそ、この石切梶原のお話の含まれた大元の作品の主人公です。
文耕堂によって書かれた享保15年竹本座初演の“三浦大助紅梅たづな”(たづなの漢字は、へん=革、つくり=勺でPC表記不可)は、2012年大河ドラマで取り上げられたあの源義朝から頼朝にかけての時代の、強くなる前の(?)源氏と関東の豪族方のあれこれをドラマ化したもの。
しかし現在は、その三段目“星合寺の場”だけが、場面を鶴岡八幡宮に変えて“梶原平三誉石切”として残っているだけなのです。
国立劇場での復活上演を、待ちたいと思っています。

舞台上では、中村芝雀丈の梢が、なんとも可愛らしい。
ピカイチの梢をなさった雀右衛門丈と仕草があれこれそっくりで、現代のファンだけでなく、往年のファンをも眦を下げられるようでしょう。

中村吉右衛門丈の梶原平三は、絶品。
爽やかで、華があって、そして口跡も流れる水のごとく。
二つ胴の試し切りの瞬間に、はらはら散り落ちる紅梅の花びらを受けての立ち姿など、
本当に絵になるお姿。
見ているものを良い気分にさせてくれる、そんなお芝居が楽しめました。

また、手水石を切ったあと、大向こうさんの聞かせどころ。
「剣も剣」
「切り手も切り手」
そして続けて・・・「役者も役者!」というお決まりの掛け声。
この日は、ちょっとワンテンポ遅れて小さくではありましたが、大向こうさんお疲れ様です。
これを聞いて、石切は満点になります。
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さて、二幕目は、京鹿子娘二人道成寺(きょうかのこむすめににんどうじょうじ)道行より鐘入りまで
坂東玉三郎さまと、尾上菊之助丈のお二人の舞い。
拝見するのは、これで何度目かになりますが、いつ拝見しても、ただただうっとりの夢の世界が楽しめます。

たっぷりと艶やかで、臈長けた玉三郎さまと、初々しく可愛らしい菊之助丈。
どちらも素敵ですが、印象の違いは、まず立ち姿にあります。
玉三郎さまはS字曲線で、菊之助丈はI字直線。
また、表情の変化が、玉三郎さまのほうが顕著です。
中でも、玉さまの“恋の手習い”は絶品。
お二人の御歳の差を考えれば、玉三郎さまのあの身のこなしは驚くべきものです。
はじめのうちは、おトト(魚)の目にならないと見られないわ~と心配をしましたが、
結局気付くと、玉さまを追っている・・・そんな観劇となりました、うふっ。

そうそう、
“聞いたか坊主”さんたちは、珍しく(?)お若い方が揃いました。
若くて、やる気があって(!)キビキビしているのがとても良かった。
やっぱり小坊主さんは、若くなくちゃね~。
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ということで、長い長い観劇記録にお付き合いくださいまして
ありがとうございました。

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おまけ usakoのぼやき>
それにしても、新しい歌舞伎座の音響は、驚くほど良くなりました。
吉右衛門丈の良く通るお声も、更に朗々と響きます。
それと共に、ツケの音も聞こえすぎる位大きい・・・と申しますか、音に角があるのが、ちょっと気になります。
先月は、二階最前列上手よりだったので、耳に痛いのは場所のせいかと思ったのですが
今月一階でも同じようでした。
威勢が良いのは良いことですが、丸みのある大きな音がいいなあと思います。
お気になる方はおいでになるでしょうや・・・
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by oomimi_usako | 2013-05-23 15:16 | 歌舞伎やお芝居見物 | Trackback | Comments(6)
三月の歌舞伎座開場式の時に頂いたお引菓子は、
塩瀬総本家製の歌舞伎羊羹でした。
塩瀬といえば、團十郎家ゆかりの美味しいもなかも扱っているので、
いろいろ御関係がお有りなのでしょう。

羊羹は日持ちするので、そのままとっておいて、
このたびの連休中の、実家での 呑み会 お食事会の折、
デザート代わりに、家族にお披露目しつつ配布をいたしました。
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この羊羹の三色は、ちょうど歌舞伎座の定式幕を象っています。
皆さまご存知の通り、定式幕は黒、柿、萌黄の三色で出来ている歌舞伎芝居の幕。
そもそも始まりは、徳川家光の時代。
猿若勘三郎(=初代中村勘三郎)が、ご褒美に拝領したまま仕舞ってあった、使いように悩むほど大きい布(=御用船で使用していたもの)を、お芝居の演出上ぴったりだからと、舞台で使いだしたのが最初といわれています。
その布は、黒、白、柿の三色でした。
当時江戸には、この勘三郎の中村座を含めて四つの芝居小屋がありましたが、
他の芝居小屋でも、あの幕はいいね!ということになり、将軍拝領ものとは色を変えて使い始めた、そちらのほうが、黒と柿と萌黄色の組み合わせだったわけです。

実は、この三色の組み合わせは、いまでも踏襲されている二通りを見ることができます。
歌舞伎座が踏襲しているのは、黒、柿、萌黄。
東京隼人町の国立劇場は、黒、萌黄、柿。
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さらに京都南座は歌舞伎座と、大阪新歌舞伎座は国立劇場と、それぞれ同じタイプで、
平成中村座は、初代に因んで黒、白、柿の定式幕です。

あっ、そうそう肝心の羊羹ですが、
黒は小豆、柿は柿、萌黄は抹茶のお味で、
美味しくいただきました、まるっ!

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by oomimi_usako | 2013-05-15 17:11 | あまいもの | Trackback
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ちょっと不思議な姿をしているこの花は、クマガイソウです。

クマガイという名前は、源氏方の武将熊谷次郎直実から名付けられているらしく、
ぷっくりふくれた花の形が、ちょうど、
熊谷次郎直実が、合戦の時につけていた背中の幌に
似ていることからきているのだとか。

同じような姿の植物で、
花の部分がクマガイソウと違って、濃い紅色をしているものがありますが、
そちらは、アツモリソウという絶滅危惧種です。

クマガイに対してアツモリと来たら、
もちろんは、それは平敦盛。
源平盛衰記や平家物語にある、合戦で熊谷次郎直実が討ち取ろうとした平氏方の侍を良く見ると、
自分の息子と同じ歳の頃の若武者(平敦盛)だったので、
敵ながら、儚いその命を嘆いたと言うお話は、
どなたも御存知のことと思います。
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紅い花の方が、平家の赤になぞらえてアツモリソウ、
白い花が、源氏の白旗になぞらえてクマガイソウ、
というように区別されているのだそうです。
花の名をつけるときに、この話から連想したとは、
なんと情趣のあることでしょう。

ちなみに、歌舞伎好きにはお馴染みの、一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)は
熊谷次郎直実と平敦盛の話が反映されています。

宝暦元年、豊竹座で初演された一谷嫩軍記は、並木宗輔と浅田一鳥の合作。
源義経が、平家打倒の一の谷の合戦を前にして、
解決しておかなければならなかったことを物語にした長編作品です。

この作品の中では、敦盛は熊谷直実に討たれません。
敦盛は、時の法皇の御落胤という設定。
それなので、源義経は、万一の時には東宮にもなる可能性のある敦盛を、生かすことを考えます。
“一枝を伐らば一指を剪るべし(いっしをきらばいっしをきるべし)”
という制札を熊谷直実に渡して、義経自身の意図と作戦(?)を伝えます。
そして熊谷は、その言葉の真の意味を汲み取り、
敦盛と同い年の、わが子熊谷小次郎直家の首を、
敦盛の身代わりとして自ら討って、差し出すことになるのです。

哀しい物語のことなど、まるで知らずに、
お庭のクマガイソウは、
夏を思わせる明るい日差しをあびて、
元気良く咲いています。
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by oomimi_usako | 2013-04-30 15:30 | 草花 | Trackback | Comments(4)
4月2日に初日を迎えた、新生歌舞伎座の四月興行
私が観劇したのは、あと数日で千秋楽を迎えるという頃でした。
迷って迷って選び抜いた(おおげさ!)第二部は、
今まで観てきた中でも、一、二を争う贅沢感を感じるような配役でした。
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第一幕は、弁天娘女男白波(べんてんむすめめおのしらなみ)、通称白波五人男。
まずは、浜松屋見世先の場。

尾上菊五郎、市川左団次、松本幸四郎、中村吉右衛門、坂東彦三郎・・・と揃った舞台は、良いの悪いの言うのは全くヤボというものです。
お馴染みの弁天小僧浜松屋の場面は、もちろんご見物の方々は、先の先までご承知。
その上でなお、次に出るセリフも、起きるハプニングも、すべてを心待ちにするワクワク感に、客席は満ち溢れていました。

続いて、稲瀬川勢揃いから、極楽寺山門、そして土橋まで。
今回確保した二階席東寄り最前列は、なんと言ってもこれを観る・・・いや眺めるため。
心地よく流れるセリフ(ツラネといいます)を堪能しているうちに、
あら不思議!
菊五郎丈に梅幸丈の面影が、三津五郎丈に先代の面影が、そして彦三郎丈には、羽左衛門丈の面影がたぶってみえてしまいました。
こうした経験が出来るのは、早くから歌舞伎を見始めた私の財産とも言えるもの。←ちょっと自慢げ。
それだけ役者の皆さまも、歳を重ねられたと言うことですが、
どうやらそれだけ私も、歳を重ねていると言うことですね・・・あらら。

そうそう、がんどう返しの菊五郎丈、
御年齢を物ともせずお見事で、極上々吉。

でもね、このお話、通しでみるのが一番面白いのです。
青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)”と言いまして、
河竹黙阿弥が、三代豊国の描いた錦絵に発想を得て書いたお芝居です。
今回もお芝居の中で、突然登場して大屋根から落とされてしまったものを青砥左衛門藤綱が拾うことになる“胡蝶の香合”など、通しでみれば、経緯がはっきり見えてくるというものなのです。
ご見物側の、“寝ずに観られる忍耐力”と、興行側の“思い切りのよさ”があれば、実現することでしょうけれど。

第二幕 忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)通称、将門
舞台わきの山台の上で語られる、常磐津の名曲将門にのって、
坂東玉三郎丈と、尾上松緑丈の美しい踊りが見られます。
このお二人の組み合わせで拝見するのは、私は初めてです。
幕開き、闇に包まれた広い歌舞伎座で、すっぽんをせり上がって来て、
本火のろうそく二本だけの灯りの中、ご見物の視線を吸い込みながら雰囲気を漂わせるのは、玉さまならでは。
松緑丈も、キビキビとした動きがよくて“なかなかいい役者になってきましたねえ”と言う感じでしたが、とにかく最初からお仕舞いまで、うっとり玉さまに見惚れておりました。
最後に、屋体崩しと呼ばれる、セットのお屋敷を舞台上でそのまま崩していく演出が観られます。
私はこの演出が、とても好きです。

それにしても、この日は、終演後、なんだかとっても疲れました。
疲れていても、元気が無くても、
とにかく歌舞伎は私にとっての栄養ドリンクみたいなものなので、
却って元気が出るのが、常なのですが。
思うに、
劇場内は、上へ下への大混雑だし、
お芝居は、三部制で忙しないし、
チケットは、地下と地上を行ったり来たりしないと発券できなくなってしまったし、(今までは、入り口脇でチケットを発券して、そのまますぐに入場出来たのです)・・・。
再び歌舞伎座でお芝居が見られるようになったのは、とても嬉しいことですが、
落ち着いて、じっくり“お芝居そのものを楽しめる”ようになるには、
あと何ヶ月待てば良いのでしょうねえ。

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私の手元の四月歌舞伎のちらしには、あの方のお名前がありました。
“問われて名乗るもおこがましいが・・・”
記憶を手繰り寄せると、響き渡るお声が聞こえてくるようです。

本日は長文にお付き合いくださいまして
ありがとうございました。
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by oomimi_usako | 2013-04-26 12:48 | 歌舞伎やお芝居見物 | Trackback | Comments(10)
今日3月27日。
午前中、涙雨。

お昼前に銀座通りで、歌舞伎俳優勢ぞろいの御練りが行われたあと、
歌舞伎座では、歌舞伎座新開場の杮葺落記念式典「歌舞伎座開場式」があり、
私もご招待いただき、出席してまいりました。
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喜び、
哀しみ、
落胆、
そして、待ち遠しさ・・・。
この三年の間に私達に訪れた、
歌舞伎をめぐるすべての事柄が、
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その扉が開かれた瞬間に、
音をたてて吸い込まれていくような錯覚にとらわれました。

More  歌舞伎座は、以前と変わらず、私達を迎えてくれました。
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by oomimi_usako | 2013-03-27 21:06 | 歌舞伎やお芝居見物 | Trackback
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小さい頃、おやつの時間は、一日二回あって、
それぞれ、“お十時”“お三時”と呼んでいました。
今でも、お三時は必須で、お茶とお菓子でちょっとゆっくりする時間。
でも十時頃は、何かと動き回っていることが多いせいか、
ササッとお茶を煎れて飲むくらいになってしまいました。
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“10時を過ぎましたよ!ちょっとゆっくりしませんか?”
そんな甘い誘いが、お箱いっぱいにデザインされた銀座和光のクランチチョコレート。
たっぷりのクランチと、程よい甘さ。
お茶と一緒に、ひとつ摘むのにピッタリなサイズです。
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このクランチチョコレート、数日後からは、
新装再開場する歌舞伎座でも手に入るようになるそうです。
銀座和光と歌舞伎座のコラボレート限定品は抹茶仕様。
観劇のお土産としてはもちろん、合い間のおやつにもぴったり!
幕間に包装紙をバリッと剥がし、サクサクつまんでいる人をお見かけになったら、
それは・・・、私かもしれません。

いつもイイネ!をいただきまして、
ありがとうございます。
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by oomimi_usako | 2013-03-21 17:43 | あまいもの | Trackback
三年間の休場期間を経た歌舞伎座が、
再開場するまで、もうあとひと月をきりました。

それを待ちわびるかのように、六本木東京ミッドタウンのサントリー美術館にて
第五期歌舞伎座新開場記念“歌舞伎ー江戸の芝居小屋”という展示会が開かれています。
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出雲の阿国から始まった“歌舞伎の歴史は、<役者>と<観客>とを結ぶ<劇場>を中心に展開してきた(パンフレットより)”という視点からまとめられた展示は、歴史的史料満載の歌舞伎ファンには垂涎ものの内容です。
一枚物の摺物や大判の錦絵、屏風などはそのまま観賞出来ますが、
綴りや図会、評判記などは、開いてある部分しか読むことが出来ませんので、
どうかして、全てのページを見られないかと思うようでした。

芝居絵に描かれる、舞台に見入る観客たちの姿は、時代は違えど今と変わらず。
・・・あら、あのお女中は、まるで私?
東都堀名所の錦絵には、帯裏に三升、高麗屋格子の前掛けという女性が描かれて。
・・・あら、このお女中も、私と同じ?
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( ↑ 私のキーホルダー。坂東玉三郎丈の花かつみの紋です。)
歌舞伎座で江戸時代にタイムスリップしても、きっと私、やっていけます(・・・?)。

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by oomimi_usako | 2013-03-06 15:39 | 展覧会 | Trackback(1) | Comments(8)