2009年3月 春を探しに南薩へ 第二日目

NHKの朝のニュースをみていると、画面左上のお天気が表示されるところに、鹿児島各地のお天気と合わせて桜島の風向きが表示されます。
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火山灰の流れる向きは、鹿児島の人々にとってはとても大事なことなのですね。
ちなみに、市中の道端には、ゴミ集積所の他に、火山灰集積所があります。(専用の袋もあるようです)
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第二日目 早くもホームシック?の巻
<この日訪ねたところ>
◎魚市場 
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ホテルからタクシーで、城南町の魚類市場に行きました。
目的は朝ごはん!
守衛さんに、“市場食堂というところに行きたいのですが”と一応申し出て入ります。
詳しくは↓<この日食べたもの>の項をご参照ください。



◎ドルフィンポート 篤姫館
いわゆるショッピングモールですが、お目当ては、3月末まで開催の“篤姫館”。
NHKの息がだいぶかかっていやぁしないか?と思われるのは、“ようこそ2008大河ドラマの世界へ”などという副題がつけられた展示だから。
江戸城大奥へのお渡り廊下が再現されていたり。
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撮影で使用した煌びやかな内掛けが展示されていたり。
豪華なお籠が置いてあったり。
さらに、ハイビジョンシアターの解説ナレーションはNHKアナウンサーでした。
ただ、大奥関連の展示が多いわりには、右を向いても左を向いても、篤姫はじめ薩摩関係者のことばっかりです。(当たり前?)
私のお慕いする堺家定さまのことが、皆無に近かったのが、私的にはかなり不満でした。
宮崎あおいさんのお召しになったオレンジ系の内掛けを掛けさせて貰い、記念撮影して鬱憤を晴らしました。

◎仙厳園磯御殿
鹿児島市中心部から錦江湾沿いに北東へ少し行ったところは、磯地区と呼ばれています。
桜島を間近に望むこの場所に、1658年、仙巌園という別邸を構えたのは19代光久でした。
以後歴代の当主たちによって受け継がれてきたこの場には、島津家の歴史が詰まっています。
現在敷地は50,000㎡。
昨年の大河ドラマで、篤姫が日本一の男の妻になる!と尚五郎さんに宣言していたあの場所、といえばきっとおわかりになる方も多いかもしれませんね。(撮影場所そのものは、一般立ち入り禁止なんですが)
中心にある磯御殿は、明治期に改築して29代忠義が本邸として、また30代忠重が子供の頃に過ごしたところ。
シャンデリアや襖、長押の釘隠しの飾り(幸福を象徴するコウモリの形や、桃の形など)など細部まで気をつけていると、興味深く拝見するところのたくさんあるお屋敷です。
御着物をお召しのガイドさん付きツアーで中を見せていただけます。

園内のお庭は大変贅沢なことに、桜島を築山(!)にそして錦江湾を池(!)に見立てた借景庭園。
他にも見どころ(正門、錫門、鶴燈篭、獅子乗大石燈篭、曲水の庭、千尋巌、発電用ダム跡、ろ過池、望嶽楼、鶴嶺神社など)、がたくさんあります。
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(↑錫門にて)
大河ドラマでの撮影に使われた場所も幾つか有って、フリークの誰かさんは、ウキウキしながら回っていました。(ほんと、ミーハーなんだからっ!)

◎尚古集成館(旧集成館機械工場)
28代斉彬の頃になると、西欧の列強が次々に日本を含めたアジアに進出してくるようになりました。
(↓復元された大砲)
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特に薩摩藩は、列島最南端という位置柄、これら先進諸国に対峙していく策を立てることが急務となり、近代化工業化にいち早く乗り出すことになったのです。
斉彬による、この日本の殖産興業の先駆けとも言うべき様々な事業を総称して“集成館事業”といいます。
磯地区は、斉彬が建設した工場群(製鉄、造船、ガラス製造、紡績、印刷など)があったところで、今は大砲を鋳造した反射炉跡や、1865年に建てられた石造りの元機械工場などが残されています。
建物はどっしりした石造り(鹿児島には石造りの建物が多い?)
中は博物館になっていて、斉彬の集成館事業に関する様々な資料を見ることが出来ます。
(↓反射炉の跡)
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◎磯工芸館 
ノスタルジックな白い壁の建物は、もとは1909年に吉野殖林所として建てられてものを移築したもの。
現在は、薩摩切子のギャラリー(販売もあり)になっていて、裏には切子の製作工程が見学出来る工房(工場)が併設されています。

>途中ですが、ここでusakoの補足
***薩摩切子について***
 薩摩のガラス産業は、27代斉興が当主であった1846年から始まり、28代斉彬が更に発展をさせたものです。斉彬の西欧への深い興味は、このガラス工芸の形にも反映されました。
しかし、1863年の薩英戦争の際、磯地区にあったガラス工場は激しく破壊されてしまい、その後ガラス産業は衰退。明治に入って完全に生産されなくなります。
一旦途絶えた薩摩切子でしたが、現在は島津家系はじめ地元の方々の手によって、その製作が復活されるようになりました。江戸切子とはまた少し違うぼかしの入った伝統的な薩摩切子は、青、赤、緑、黄などとてもカラフルで美しい色をしています。
最近、黒薩摩切子が、島津系の復活ものを扱うところとは別の、作家さんにより開発されました。
黒切子は、極めて難しい技術を必要とするものなのです。
実際手にとって見ると、重厚感のあるモノトーンと透き通ったガラスのバランスが、とても現代的で洗練されていて、素敵です。

-ご参考- 
2009年3月28日~5月17日 まぼろしの薩摩切子展 於:サントリー美術館 
http://suntory.jp/SMA/


◎異人館(旧鹿児島紡績所技師館) 
日本で初めての洋式紡績工場である鹿児島紡績所が建てられたのは、1867年。
そのとき、技術指導に来ていたイギリス人技師の宿舎として用意された建物が、異人館として残されています。  
中を見ることが出来ませんが、路線バスやシティビュー(観光用ループバス)の車窓から眺めることが出来ます。

◎鹿児島市維新ふるさと館
予定の時間の倍くらいかけて見た仙巌園を後にして、シティビューという観光スポットを巡るバスに乗って一路向かったのは、鹿児島中央駅近くの維新ふるさと館です。
比較的新しく建てられたらしいこの資料館のある加治屋町は、西郷隆盛や大久保利通が育った場所。
それに相応しく、ここでは、幕末から明治にかけての鹿児島の歩みを、展示を通して見ることが出来ます。
また、日の丸や君が代が、元々薩摩藩から提案され始められたことの説明もあり、日本最初の君が代を聞くことが出来ます。
君が代は、歌詞は変わっていませんが、今とはちょっと雰囲気の違うイギリス人フェントンにより作曲されたメロディです。

<この日食べたもの飲んだもの>
◎市場食堂(城南町魚類市場内)
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朝のお食事をしに、城南町の魚市場の中にある、市場食堂まで出かけました。
本当は首折れサバの定食をいただきたかったのですが、その日は海が荒れていてサバがないということで、替わりにお刺身定食をいただきました。朝から大満足です。
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◎磯御殿竹徑亭(仙巌園内)
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磯御殿見学ツアーの最後に、お抹茶と和菓子でひと休みさせていただけます。
柚子の香りの竹徑亭オリジナルの桃山は、美味。そして、ここにも丸に十の字!

◎両棒餅(ぢゃんぼもち) (仙巌園内ぢゃんぼ屋)
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磯地区で、あちこちで見かけるのがこのお餅です。
大河ドラマにも登場していましたね。
お茶店でこのお餅を頬張りながら尚五郎さんと篤姫のお兄様がおしゃべりしていたシーン、覚えていらっしゃいますか?
甘辛両方のお味付けがあり、ヤワヤワモッチリの御餅は、幾つでもいただけてしまいそうです。
ちなみにこの御餅には串が二本刺さっていて、鹿児島弁で武士の二本差し(=両棒)のことをぢゃんぼということから、その名がつけられたようです。
(↓撮影にも使われた茶店)
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◎鹿児島ラーメン豚とろ (市内山之口町)
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とろりととろけるチャーシューと濃厚な豚骨スープで行列のできるお店だそうです。
ヘンな時間(=実はおやつ代わり)に行ったので、貸切状態。
こむらさきより、ハード系のお味で、私は好み。主人はノックアウト。




◎恵みのおかげ(市内樋之口町)
現地のガイド冊子をじっくり眺めていましたら、見つけてしまいました。
“郷に入っては郷に従え”という決意で訪れた鹿児島でしたが、早くもホームシックではなけれども、でも、見つけたらどうしても行きたくなりました。
鹿児島では珍しい日本酒のお店“恵みのおかげ”です。
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利き酒師の資格を持つご主人岡氏が、目利き味利き(?)でセレクトされた日本各地の知る人ぞ知る系地酒をたくさん頂くことができます。
美味しい日本酒と、それに良く合うお肴を供してくださりながら、岡氏は、日本酒への熱い想いをカウンターの向うでたくさんお話してくださいました。
岡氏がポツリと、でも感慨深げに『ボクは本当は、カウンターのそちら側に座って居たいんですよ』と、おっしゃったのが、とてもとても印象的でした。
そのお気持ち、何だか解りますわ~。
日本酒好きの方が、鹿児島へご出張あるいは観光でいらっしゃって、ふと美味しい日本酒が恋しくなられたときに、お勧めのお店。
東京でも、これ程のお店には滅多にお目にかかれません。
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呑ん兵衛夫婦が、焼酎王国鹿児島での思いがけない出会いに感激しながらいただいた日本酒は以下の通り。
・一の蔵ひめぜん(乾杯に)
・紀土-KID- 山田錦磨き50% 酵母協会9号 平和酒造(和歌山県海南市)
・穀良都(こくりょうみやこ)山廃純米 復活米使用磨き70% 福岡県三井郡(井上合名会社)
・五凛 純米 兵庫県特A地区産山田錦磨き60% 車多酒造(石川県白山市)
・貴 山田錦 永山本家酒造(山口県宇部市)若干33歳の若き杜氏永山貴博氏の作 男山を産する蔵の御次男さんです。 
・天の戸美稲(あまのとうましね)美山錦磨き55% 麹米吟の精 秋田流花酵母AK-1 浅舞酒造(秋田県横手市)
・東一(あずまいち)純米吟醸 山田錦磨き49% 五町田酒造(佐賀県嬉野市)
・開華 特別純米 第一酒造(栃木県佐野市)
・志太泉 山田錦磨き55% 静岡県酵母NEW-5 焼津酒米研究所(静岡県藤枝市)
◎食後のデザート
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美味しい日本酒をたくさんいただいたあと、ホテルまでの帰途、アイスクリームを入手。
鹿児島といったら忘れてはならない白くまのカップアイスと、紫芋のソフトクリーム。
白くまの食べられる“天文館むじゃき”と言うお店には、追って参上する予定です。

この日も、良く歩き、良く見、良く食べ、そして良く飲んだ一日でした。
旅は三日目へと続きます。
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by oomimi_usako | 2009-03-09 23:59 | 旅とおでかけ | Trackback

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