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日々のあれこれと、美味しいものの記憶。


by oomimi_usako
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 今月の歌舞伎座では昼の部を観劇しました。
演目は一幕目吉例寿曽我(きちれいことぶきそが)・ニ幕目義経千本桜より吉野山・三幕目「十三世片岡仁左衛門十三回忌追善狂言」菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)より道明寺(どうみょうじ)です。  
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いまの片岡仁左衛門丈(十五代目)は、もちろん男前で素敵ですが、
私はそのお父様である十三代目仁左衛門丈も好き…特にお声が好きでした。
覚えていらっしゃる方もあると思いますが、
まるでお口の中に、丸くて大きい飴玉があるみたいな、
まろやかな口調とお声でしたね。
そして、拝見したお芝居の中でも忘れられないのが、
今回のものと同じ“道明寺”の管丞相でした。
筋立ては悲しい別れのお芝居なのですが、立ち姿に溢れるような気品があって、
舞台の上から清涼感が漂ってくるようにさえ感じられたことに、
とても感動したのを覚えています。
そんな印象深かった姿を、ずっと記憶しておきたいが為に、
今まで現・仁左衛門さんがなさった時に観るのをやめた位だったのですが…
でも結局、古くから伝わるこの演目を、世代を超えて演じ伝えていく様子を観たいという気持ちの方が勝ってしまい、いそいそ拝見しに行ったのでした。
でもでも、私にとっては、今回はちょっぴり期待はずれでした。
まあお蔭で、十三代目の記憶が上書きされずに済んで良かったのかもしれませんが。

他の演目では、一幕目“吉例寿曽我”に、今年お正月にNHKで放送された“新撰組!!”(三谷幸喜氏脚本)で榎本武揚を演じた片岡愛之助丈が出演されています。
顔を作る(←舞台化粧をするという意)と仁左衛門丈似の綺麗さで驚きました。
この演目の中の“大磯曲輪外の場”は、勢揃いした役者を観る楽しみもある場面ですが、
もうちょっと、花形役者さん多めで固めて欲しかったと、
我儘見物人usakoは思うのです。

二幕目は、満開の桜の書割り(←舞台の背景画のこと)が美しい
“吉野山”を、福助丈が静御前、幸四郎丈が忠信を、それぞれきっちり演じられていて
安心して楽しめました。
個人的イメージでは、狐忠信はもう少し可愛らしい感じが好きなので、
母狐の皮が使われている鼓にジャレたりするシーンに幸四郎丈…だと、
ちょっとお顔が怖いかも~。
この年代で言うなら菊五郎丈の忠信が、好きなタイプです。

ところで、今月昼の部は、
舞台の装飾が紅梅白梅の花ざかりだったり、桜の花満開の様子だったりして
季節に合ったお芝居が充ててあって、それがとてもうれしく感じました。
以前は、世間は春なのに、舞台上では菊が満開だったり紅葉狩りしていたり、
秋なのに、舞台の天井から桜の花びらがたくさん落ちてきたりして、
何となく違和感を感じてしまい、“センスないなあ~”なんて
思ったりしたものです。
まあ、暑い盛りに大雪の景色や、
雪模様の日に木更津の潮干狩りの景色など観ると、
逆に新鮮に感じたりするという事も無いとは言えないので、
これもまた、我儘見物人usakoの独り言ってことに
して置いてください。
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# by oomimi_usako | 2006-03-16 14:18 | 歌舞伎やお芝居見物